ギターなどの弦楽器における十二平均律音階に関する問題です。 隣り合う音の弦の長さの比を $x$ とし、$x$ の値を求めたり、それを用いて弦の長さを計算したりします。

応用数学対数指数音階近似計算比率
2025/7/23

1. 問題の内容

ギターなどの弦楽器における十二平均律音階に関する問題です。
隣り合う音の弦の長さの比を xx とし、xx の値を求めたり、それを用いて弦の長さを計算したりします。

2. 解き方の手順

(1) アについて
高い音の方が振動数は大きくなるので、弦の長さは短くなります。
よって、弦の長さの比 xx は1より大きくなります。
(2) イについて
1オクターブ高い音は振動数が2倍になるので、弦の長さは半分になります。
よって、ある音が鳴る弦の長さは、その1オクターブ下の音が鳴る弦の長さの 1/2 倍です。
(3) 方程式①について
x12=12x^{12} = \frac{1}{2} が成り立つので、
x=(12)112=2112x = (\frac{1}{2})^{\frac{1}{12}} = 2^{-\frac{1}{12}}
(4) ウについて
x12=12x^{12} = \frac{1}{2} より、両辺の常用対数をとると、
12log10x=log1012=log102=0.301012 \log_{10} x = \log_{10} \frac{1}{2} = -\log_{10} 2 = -0.3010
log10x=0.301012=0.0250833...0.0251\log_{10} x = \frac{-0.3010}{12} = -0.0250833... \approx -0.0251
(5) エについて
log10x0.0251\log_{10} x \approx -0.0251
x100.0251x \approx 10^{-0.0251}
ここで、 x=100.0251x = 10^{-0.0251} の近似値を求めます。
log109.44=0.9750log_{10} 9.44=0.9750 より、
log10(10÷9.44)=log1010log109.44=10.9750=0.0250log_{10} (10 \div 9.44) = log_{10} 10 - log_{10} 9.44 = 1 - 0.9750 = 0.0250
x1100.0250=1109.44=9.4410=0.944x \approx \frac{1}{10^{0.0250}} = \frac{1}{\frac{10}{9.44}} = \frac{9.44}{10} = 0.944
したがって、x1/0.944=1.0593...1.059x \approx 1/0.944 = 1.0593... \approx 1.059
(6) オについて
ある高さのシの音が鳴る弦の長さが500mmのとき、それより1音高いドの音が鳴る弦の長さは、500/x500/x で求められます。
500/1.059=472.1435472.1500/1.059 = 472.1435 \approx 472.1

3. 最終的な答え

(1) ア:(b) xx は1より大きい
(2) イ:12\frac{1}{2}
(3) x=2112x = 2^{-\frac{1}{12}}
(4) ウ:-0.0251
  エ:1.059
  オ:472.1

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