問題4は、体$X$において、加法に関する逆元がただ一つに決まることを、背理法を用いて証明する過程の穴埋め問題です。$x \in X$に対して、逆元が複数個存在すると仮定し、そのうちの二つを$x'_1$, $x'_2$ ($x'_1 \neq x'_2$) と仮定します。証明の各ステップにおける体の定義における性質を答えます。
2025/7/24
1. 問題の内容
問題4は、体において、加法に関する逆元がただ一つに決まることを、背理法を用いて証明する過程の穴埋め問題です。に対して、逆元が複数個存在すると仮定し、そのうちの二つを, () と仮定します。証明の各ステップにおける体の定義における性質を答えます。
2. 解き方の手順
各行の等式が成り立つ理由を、体の公理から探します。
* 1行目:
これは、 が加法単位元であることから、 が成り立つためです。加法単位元の定義です。
* 2行目:
が の逆元であることから、 が成り立ちます。
* 3行目:
加法の結合法則より、 が成り立ちます。
* 4行目:
加法の交換法則より、 が成り立ちます。
* 5行目:
が の逆元であることから、 が成り立ちます。
* 6行目:
加法の交換法則より、 が成り立ちます。
* 7行目:
が加法単位元であることから、 が成り立ちます。加法単位元の定義です。
3. 最終的な答え
⑦ 加法単位元の定義
⑧ 逆元の定義
⑨ 加法の結合法則
⑩ 加法の交換法則
⑪ 逆元の定義
⑫ 加法の交換法則
⑬ 加法単位元の定義