半径 $R$ ($R < L$) の円盤を中心から距離 $L$ だけ離れた軸の周りに回転させてできるドーナツの体積 $V(R)$ と表面積 $S(R)$ を求める問題です。

幾何学体積表面積ドーナツ回転体積分微分
2025/7/24

1. 問題の内容

半径 RR (R<LR < L) の円盤を中心から距離 LL だけ離れた軸の周りに回転させてできるドーナツの体積 V(R)V(R) と表面積 S(R)S(R) を求める問題です。

2. 解き方の手順

(1) ドーナツの体積 V(R)V(R) は、半径 RR の円盤を回転させたものなので、円柱の体積として計算できます。円盤の面積は πR2\pi R^2 であり、回転軸からの距離は LL なので、回転によってできる円の円周は 2πL2\pi L となります。したがって、ドーナツの体積は、
V(R)=(πR2)×(2πL)=2π2LR2V(R) = (\pi R^2) \times (2\pi L) = 2\pi^2 L R^2
となります。
V(R)V(R)RR で微分すると、
V(R)=4π2LRV'(R) = 4\pi^2 L R ...(1)
(2) ドーナツを薄いドーナツに分割し、それぞれの表面積を S(R)S(R) とすると、V(R)V(R)S(R)S(R) に分割の厚さをかけたものの和となります。分割を限りなく細かくすると、
V(R)=0RS(r)drV(R) = \int_0^R S(r) dr
ここで rr00 から RR までの変数です。よって、積分記号を総和記号のシグマで近似すると、
V(R)S(R)ΔRV(R) \approx \sum S(R) \Delta R
分割を限りなく細かくすることで、
V(R)=S(R)dRV(R) = \int S(R) dR...(2)
と考えることができます。
両辺を RR で微分すると、
V(R)=S(R)V'(R) = S(R) ...(3)
(3) (1)と(3)より、
S(R)=4π2LRS(R) = 4\pi^2 L R ...(4)

3. 最終的な答え

(1) V(R)=4π2LRV'(R) = 4\pi^2 L R
(2) V(R)=S(R)dRV(R) = \int S(R) dR
(3) V(R)=S(R)V'(R) = S(R)
(4) S(R)=4π2LRS(R) = 4\pi^2 L R

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