四面体ABCDについて、与えられた条件(∠BAD = ∠CAD = ∠ACB = 90°)と定理を用いて、面BCDがどのような三角形であるかを判断し、その体積や面積、垂線の長さを求めます。さらに、外接円の中心を通る垂線の交点と球の表面積を求めます。
2025/7/24
1. 問題の内容
四面体ABCDについて、与えられた条件(∠BAD = ∠CAD = ∠ACB = 90°)と定理を用いて、面BCDがどのような三角形であるかを判断し、その体積や面積、垂線の長さを求めます。さらに、外接円の中心を通る垂線の交点と球の表面積を求めます。
2. 解き方の手順
(1)
まず、線分ADと平面ABCに注目し、∠BAD = ∠CAD = 90°より、線分ADは平面ABCに垂直である。(①)
次に、平面ABC上の直線BCと線分ACに注目し、∠ACB = 90°より、AC⊥BCである。(②)
①と②より、**三垂線の定理** を用いることで、DC⊥BCが成り立つことが示される。したがって、面BCDは∠BCD = 90°の直角三角形である。
(2)
条件2として、AB = 5、AC = 3、AD = 6 が与えられている。また、∠BCD = 90°であることがわかっている。
(i)
四面体ABCDの体積を求める。
まず、三角形ABCは∠ACB = 90°の直角三角形なので、その面積は (1/2) * AC * BC = (1/2) * 3 * BCである。
次に、三平方の定理より、AB^2 = AC^2 + BC^2なので、5^2 = 3^2 + BC^2より、BC^2 = 25 - 9 = 16。よって、BC = 4である。
三角形ABCの面積は (1/2) * 3 * 4 = 6である。
四面体ABCDの体積は (1/3) * (三角形ABCの面積) * AD = (1/3) * 6 * 6 = 12である。よって、イウ=12
三角形BCDは∠BCD = 90°の直角三角形なので、CDを求める必要がある。
△ACDは∠CAD = 90°の直角三角形なので、CD^2 = AC^2 + AD^2 = 3^2 + 6^2 = 9 + 36 = 45。よって、CD = 3√5である。
三角形BCDの面積は (1/2) * BC * CD = (1/2) * 4 * 3√5 = 6√5である。よって、エ=6, オ=5
点Aから平面BCDに下ろした垂線と平面BCDの交点をIとすると、AIの長さを求める。
四面体ABCDの体積を、三角形BCDを底面としたときの高さAIを用いて表すと、(1/3) * (三角形BCDの面積) * AI = 12となる。
したがって、(1/3) * 6√5 * AI = 12 より、2√5 * AI = 12。
AI = 12 / (2√5) = 6/√5 = (6√5)/5である。よって、カ=6, キ=5, ク=5
(iii)
三角形ABCの外接円の中心を通り、平面ABCに垂直な直線をl、三角形BCDの外接円の中心を通り、平面BCDに垂直な直線をmとする。
このとき、2直線l, mは線分の中点で交わる。三角形ABC、BCDは直角三角形なので、それぞれAB, BDの中点を通る垂線がl, mとなる。
したがって、2直線l, mは線分**AD** の中点で交わる。よって、ケ=2
またこの交点をOとおくと、点Oを中心とし4点A、B、C、Dを通る球Kが存在し、この球Kの表面積を求める。
OA = OB = OC = OD = 球の半径Rとなる。
OA = AD/2 = 6/2 = 3である。
球の表面積は 4πR^2 = 4π * 3^2 = 4π * 9 = 36πである。よって、コサ=36
3. 最終的な答え
ア:2
イウ:12
エ:6
オ:5
カ:6
キ:5
ク:5
ケ:2
コサ:36