$f$ は平面ベクトルを $x$ 軸に関して折り返す変換、$g$ は直線 $y = x$ に関して折り返す変換とする。 (1) ベクトル $\vec{e_2} = \begin{pmatrix} 0 \\ 1 \end{pmatrix}$ に対して、$f(\vec{e_2})$ と $g(\vec{e_2})$ を求める。 (2) 1次変換 $f \circ g$ を表す行列を求める。

幾何学ベクトル線形変換行列折り返し
2025/7/24

1. 問題の内容

ff は平面ベクトルを xx 軸に関して折り返す変換、gg は直線 y=xy = x に関して折り返す変換とする。
(1) ベクトル e2=(01)\vec{e_2} = \begin{pmatrix} 0 \\ 1 \end{pmatrix} に対して、f(e2)f(\vec{e_2})g(e2)g(\vec{e_2}) を求める。
(2) 1次変換 fgf \circ g を表す行列を求める。

2. 解き方の手順

(1)
ffxx 軸に関する折り返しなので、点 (x,y)(x, y)(x,y)(x, -y) に移る。
従って、
f(e2)=f((01))=(01)f(\vec{e_2}) = f\left(\begin{pmatrix} 0 \\ 1 \end{pmatrix}\right) = \begin{pmatrix} 0 \\ -1 \end{pmatrix}
ggy=xy=x に関する折り返しなので、点 (x,y)(x, y)(y,x)(y, x) に移る。
従って、
g(e2)=g((01))=(10)g(\vec{e_2}) = g\left(\begin{pmatrix} 0 \\ 1 \end{pmatrix}\right) = \begin{pmatrix} 1 \\ 0 \end{pmatrix}
(2)
1次変換は、基本ベクトル (10)\begin{pmatrix} 1 \\ 0 \end{pmatrix}(01)\begin{pmatrix} 0 \\ 1 \end{pmatrix} の行き先が決まれば一意に定まる。
そこで、e1=(10)\vec{e_1} = \begin{pmatrix} 1 \\ 0 \end{pmatrix}e2=(01)\vec{e_2} = \begin{pmatrix} 0 \\ 1 \end{pmatrix} の行き先を考える。
まず、g(e1)=(01)g(\vec{e_1}) = \begin{pmatrix} 0 \\ 1 \end{pmatrix} であり、g(e2)=(10)g(\vec{e_2}) = \begin{pmatrix} 1 \\ 0 \end{pmatrix} である。
次に、f(g(e1))=f((01))=(01)f(g(\vec{e_1})) = f\left(\begin{pmatrix} 0 \\ 1 \end{pmatrix}\right) = \begin{pmatrix} 0 \\ -1 \end{pmatrix} であり、f(g(e2))=f((10))=(10)f(g(\vec{e_2})) = f\left(\begin{pmatrix} 1 \\ 0 \end{pmatrix}\right) = \begin{pmatrix} 1 \\ 0 \end{pmatrix} である。
従って、fgf \circ g を表す行列は、
(0110)\begin{pmatrix} 0 & 1 \\ -1 & 0 \end{pmatrix}
となる。

3. 最終的な答え

(1)
f(e2)=(01)f(\vec{e_2}) = \begin{pmatrix} 0 \\ -1 \end{pmatrix}
g(e2)=(10)g(\vec{e_2}) = \begin{pmatrix} 1 \\ 0 \end{pmatrix}
(2)
(0110)\begin{pmatrix} 0 & 1 \\ -1 & 0 \end{pmatrix}

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