$a$ を正の実数とする。放物線 $y = x^2 - 4$ と2直線 $y = 2a(x+2)$, $y = -2a(x-2)$ があり、図のような長方形PQRSを考える。ただし、点P, Qはそれぞれ直線 $y = -2a(x-2)$, $y = 2a(x+2)$ 上の点であり、点R, Sはともに放物線 $y = x^2 - 4$ 上の点である。また、点Pの $x$ 座標, $y$ 座標はともに正であるとし、点Pと点Sの $x$ 座標は等しいとする。さらに、点Pの $x$ 座標を $t$ とおく。 (1) 点Pの $x$ 座標, $y$ 座標がともに正であることから $t$ のとり得る値の範囲を求める。 (2) $a = \frac{1}{2}$ とするとき、長方形PQRSが正方形となるような $t$ の値を求め、長方形PQRSの周の長さ $L(t)$ を $t$ で表し、$L(t)$ の最大値を求める。 (3) 長方形PQRSの周の長さが、$0 < t < (1)$ において最大値をもつような $a$ の値の範囲とその最大値を求める。
2025/7/24
1. 問題の内容
を正の実数とする。放物線 と2直線 , があり、図のような長方形PQRSを考える。ただし、点P, Qはそれぞれ直線 , 上の点であり、点R, Sはともに放物線 上の点である。また、点Pの 座標, 座標はともに正であるとし、点Pと点Sの 座標は等しいとする。さらに、点Pの 座標を とおく。
(1) 点Pの 座標, 座標がともに正であることから のとり得る値の範囲を求める。
(2) とするとき、長方形PQRSが正方形となるような の値を求め、長方形PQRSの周の長さ を で表し、 の最大値を求める。
(3) 長方形PQRSの周の長さが、 において最大値をもつような の値の範囲とその最大値を求める。
2. 解き方の手順
(1) 点Pの座標は であり、 座標と 座標がともに正であるから、 かつ である。 より なので である。したがって、 となる。
(2) のとき、点Pの座標は 。点Sの座標は 。
PQの長さは点Pと点Qのy座標の差の絶対値であり、点Qは直線 上の点であるから、点Qのx座標は である。点Qの座標は .
PSの長さは点Pと点Sのy座標の差の絶対値であり、.
長方形が正方形となるためには、PQ = PS でなければならない。
.
ただし、 より である。
長方形PQRSの周の長さL(t)は、L(t) = 2(PQ + PS) = 2(2t + (t+3)(2-t)) = 2(2t - t^2 - t + 6) = 2(-t^2 + t + 6) = -2t^2 + 2t + 12$
L(t) =
最大値は のとき
(3) PQ =
PS = = .
L(t) = .
L(t) = .
L'(t) = .
最大値を持つtは であり、, よって
最大値は
.
の範囲なので、a = 1/2のとき最小値6, a = 0 または a = 1のとき最大値
8.
3. 最終的な答え
(1) 2
(2) , ,
(3) , 8