関数 $y = (x^2 + 1)5^{x^3}$ の導関数 $\frac{dy}{dx}$ を求める。

解析学微分導関数合成関数の微分積の微分
2025/7/24

1. 問題の内容

関数 y=(x2+1)5x3y = (x^2 + 1)5^{x^3} の導関数 dydx\frac{dy}{dx} を求める。

2. 解き方の手順

積の微分法則と合成関数の微分法則を利用する。
まず、積の微分法則より、
dydx=ddx(x2+1)5x3+(x2+1)ddx(5x3)\frac{dy}{dx} = \frac{d}{dx}(x^2 + 1) \cdot 5^{x^3} + (x^2 + 1) \cdot \frac{d}{dx}(5^{x^3})
ddx(x2+1)=2x\frac{d}{dx}(x^2 + 1) = 2x である。
次に、ddx(5x3)\frac{d}{dx}(5^{x^3}) を求める。
5x35^{x^3} は合成関数なので、まず、u=x3u = x^3 とおくと、dudx=3x2\frac{du}{dx} = 3x^2 である。
また、ddu(5u)=5uln5\frac{d}{du}(5^u) = 5^u \ln 5 である。
合成関数の微分法則より、
ddx(5x3)=ddu(5u)dudx=5uln53x2=5x3ln53x2=3x2ln55x3\frac{d}{dx}(5^{x^3}) = \frac{d}{du}(5^u) \cdot \frac{du}{dx} = 5^u \ln 5 \cdot 3x^2 = 5^{x^3} \ln 5 \cdot 3x^2 = 3x^2 \ln 5 \cdot 5^{x^3}
したがって、
dydx=2x5x3+(x2+1)3x2ln55x3\frac{dy}{dx} = 2x \cdot 5^{x^3} + (x^2 + 1) \cdot 3x^2 \ln 5 \cdot 5^{x^3}
=2x5x3+3x2(x2+1)ln55x3= 2x \cdot 5^{x^3} + 3x^2(x^2 + 1) \ln 5 \cdot 5^{x^3}
=5x3(2x+3x2(x2+1)ln5)= 5^{x^3}(2x + 3x^2(x^2 + 1)\ln 5)
=x5x3(2+3x(x2+1)ln5)= x 5^{x^3}(2 + 3x(x^2 + 1)\ln 5)
=x5x3(2+(3x3+3x)ln5)= x 5^{x^3}(2 + (3x^3 + 3x)\ln 5)

3. 最終的な答え

dydx=x5x3(2+(3x3+3x)ln5)\frac{dy}{dx} = x 5^{x^3}(2 + (3x^3 + 3x)\ln 5)

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