$n$を自然数とするとき、関数$y = e^{-x}$の第$n$次導関数を求める。

解析学微分指数関数導関数
2025/7/24

1. 問題の内容

nnを自然数とするとき、関数y=exy = e^{-x}の第nn次導関数を求める。

2. 解き方の手順

まず、y=exy = e^{-x}の導関数をいくつか計算して、規則性を見つける。
1階導関数:
dydx=ddxex=ex\frac{dy}{dx} = \frac{d}{dx}e^{-x} = -e^{-x}
2階導関数:
d2ydx2=ddx(ex)=ex\frac{d^2y}{dx^2} = \frac{d}{dx}(-e^{-x}) = e^{-x}
3階導関数:
d3ydx3=ddx(ex)=ex\frac{d^3y}{dx^3} = \frac{d}{dx}(e^{-x}) = -e^{-x}
4階導関数:
d4ydx4=ddx(ex)=ex\frac{d^4y}{dx^4} = \frac{d}{dx}(-e^{-x}) = e^{-x}
このように、導関数を計算していくと、exe^{-x}の係数が 1-111 を交互にとることがわかる。
具体的には、nnが奇数のとき、係数は1-1であり、nnが偶数のとき、係数は11である。
これは、(1)n(-1)^nで表現できる。
したがって、y=exy = e^{-x}の第nn次導関数は、
dnydxn=(1)nex\frac{d^n y}{dx^n} = (-1)^n e^{-x}

3. 最終的な答え

dnydxn=(1)nex\frac{d^n y}{dx^n} = (-1)^n e^{-x}

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