与えられた微分方程式を解き、$y$ を $x$ の関数として求めます。初期条件が与えられている場合は、それを満たす解を求めます。

解析学微分方程式変数分離線形微分方程式積分因子初期条件
2025/7/24
承知いたしました。画像にある微分方程式の問題をいくつか解きます。

1. 問題の内容

与えられた微分方程式を解き、yyxx の関数として求めます。初期条件が与えられている場合は、それを満たす解を求めます。

2. 解き方の手順

各問題について、以下の手順で解きます。
(1) dydx=x2\frac{dy}{dx} = x^2
変数を分離する必要はありません。両辺を xx で積分します。
dydxdx=x2dx\int \frac{dy}{dx} dx = \int x^2 dx
y=13x3+Cy = \frac{1}{3}x^3 + C
初期条件が与えられていないので、これが一般解です。
(3) dydx=2y\frac{dy}{dx} = -2y
変数を分離します。
dyy=2dx\frac{dy}{y} = -2 dx
両辺を積分します。
dyy=2dx\int \frac{dy}{y} = \int -2 dx
lny=2x+C\ln|y| = -2x + C
y=e2x+C=eCe2x=Ae2xy = e^{-2x + C} = e^C e^{-2x} = A e^{-2x}
ここで、A=eCA = e^C は任意の定数です。
(7) 2dydx+y=22\frac{dy}{dx} + y = 2, y(0)=1y(0) = 1
dydx+12y=1\frac{dy}{dx} + \frac{1}{2}y = 1
これは線形微分方程式です。積分因子を求めます。
μ(x)=e12dx=e12x\mu(x) = e^{\int \frac{1}{2} dx} = e^{\frac{1}{2}x}
両辺に積分因子をかけます。
e12xdydx+12e12xy=e12xe^{\frac{1}{2}x} \frac{dy}{dx} + \frac{1}{2}e^{\frac{1}{2}x} y = e^{\frac{1}{2}x}
ddx(e12xy)=e12x\frac{d}{dx}(e^{\frac{1}{2}x} y) = e^{\frac{1}{2}x}
両辺を積分します。
ddx(e12xy)dx=e12xdx\int \frac{d}{dx}(e^{\frac{1}{2}x} y) dx = \int e^{\frac{1}{2}x} dx
e12xy=2e12x+Ce^{\frac{1}{2}x} y = 2e^{\frac{1}{2}x} + C
y=2+Ce12xy = 2 + Ce^{-\frac{1}{2}x}
初期条件 y(0)=1y(0) = 1 を適用します。
1=2+Ce01 = 2 + Ce^0
1=2+C1 = 2 + C
C=1C = -1
したがって、y=2e12xy = 2 - e^{-\frac{1}{2}x}

3. 最終的な答え

(1) y=13x3+Cy = \frac{1}{3}x^3 + C
(3) y=Ae2xy = Ae^{-2x}
(7) y=2e12xy = 2 - e^{-\frac{1}{2}x}

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