与えられた重回帰分析の結果の表を基に、問21から問25までの各文が正しいか(①)、誤りか(②)を判断する問題です。

確率論・統計学重回帰分析統計的有意性P値係数残差誤差信頼区間
2025/7/24

1. 問題の内容

与えられた重回帰分析の結果の表を基に、問21から問25までの各文が正しいか(①)、誤りか(②)を判断する問題です。

2. 解き方の手順

各問について、与えられた情報から文の正誤を判断します。
問21:1人あたりGDPが1万ドル増える影響と、女性議員比率が10%増える影響を比較します。
1人あたりGDPの係数は2.2×1052.2 \times 10^{-5}、女性議員比率の係数は0.033です。
1万ドルは10410^4ドルなので、1人あたりGDPが1万ドル増えることによる幸福度の変化は2.2×105×104=0.222.2 \times 10^{-5} \times 10^4 = 0.22です。
女性議員比率が10%増えることによる幸福度の変化は0.033×10=0.330.033 \times 10 = 0.33です。
したがって、女性議員比率が10%増える方が、幸福度への効果は大きいです。
問22:すべての係数が有意水準1%で有意かどうかを判断します。
有意水準1%で有意であるためには、P値が0.01より小さくなければなりません。
切片のP値は4.8×1014<0.014.8 \times 10^{-14} < 0.01, GDPのP値は0.001<0.010.001 < 0.01, 女性議員比率のP値は0.004<0.010.004 < 0.01です。日本ダミーのP値は0.965 > 0.01なので、有意ではありません。したがって、日本ダミー変数は有意水準1%では有意ではありません。
問23:1人あたりGDPの係数が小さいことから、統計的に有意でないと言えるかを判断します。
GDPの係数は2.2×1052.2 \times 10^{-5}で小さいですが、P値は0.001であり、有意水準5%で有意です。
問24:残差と誤差が同義語かどうかを判断します。残差とは推定値と実績値の差であり、誤差とは真の値と観測値の差です。
問25:95%信頼区間に0が含まれないとき、P値が0.05より小さいかを判断します。95%信頼区間に0が含まれない場合、有意水準5%で帰無仮説は棄却されるので、P値は0.05より小さいです。

3. 最終的な答え

問21:①
問22:②
問23:②
問24:②
問25:①

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