三角形ABCにおいて、内心をIとする。直線BIと辺ACの交点をD、直線AIと辺BCの交点をEとする。AB=5、BC=3、ID/BI=3/4のとき、BE/ECとACの値を求めよ。

幾何学三角形内心角の二等分線の定理チェバの定理メネラウスの定理
2025/7/24

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、内心をIとする。直線BIと辺ACの交点をD、直線AIと辺BCの交点をEとする。AB=5、BC=3、ID/BI=3/4のとき、BE/ECとACの値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) ID/BI = 3/4 より、BI:ID = 4:3となる。よってBDは角Bの二等分線であるから、角の二等分線の定理より
AB:BC=AD:DCAB:BC = AD:DC
5:3=AD:DC5:3 = AD:DC
AD=5xAD = 5x, DC=3xDC = 3x とおく。
よってAC=AD+DC=5x+3x=8xAC = AD + DC = 5x + 3x = 8x
(2) 次に、チェバの定理を適用する。
BEECCDDAAFFB=1\frac{BE}{EC} \cdot \frac{CD}{DA} \cdot \frac{AF}{FB} = 1 (FはCIとABの交点)
BEEC3x5xAFFB=1\frac{BE}{EC} \cdot \frac{3x}{5x} \cdot \frac{AF}{FB} = 1
BEEC35AFFB=1\frac{BE}{EC} \cdot \frac{3}{5} \cdot \frac{AF}{FB} = 1
(3) BIは角Bの二等分線であるから、角の二等分線の定理より、
AI:IE=(AB+BC):BC=(5+3):3=8:3AI:IE = (AB+BC):BC = (5+3):3 = 8:3
AIは角Aの二等分線であるから、角の二等分線の定理より、
BE:EC=AB:AC=5:ACBE:EC = AB:AC = 5:AC
(4) メネラウスの定理を三角形ADCと直線BIに適用する。
AIIEEBBCCDDA=1\frac{AI}{IE} \cdot \frac{EB}{BC} \cdot \frac{CD}{DA} = 1
83EB33x5x=1\frac{8}{3} \cdot \frac{EB}{3} \cdot \frac{3x}{5x} = 1
83EB335=1\frac{8}{3} \cdot \frac{EB}{3} \cdot \frac{3}{5} = 1
EB3=58\frac{EB}{3} = \frac{5}{8}
EB=158EB = \frac{15}{8}
EC=BCBE=3158=24158=98EC = BC - BE = 3 - \frac{15}{8} = \frac{24-15}{8} = \frac{9}{8}
BEEC=15/89/8=159=53\frac{BE}{EC} = \frac{15/8}{9/8} = \frac{15}{9} = \frac{5}{3}
(5) BE:EC=5:3BE:EC = 5:3 より、5:3=5:AC5:3 = 5:AC なので、AC=3AC=3

3. 最終的な答え

BE/EC=5/3BE/EC = 5/3
AC=3AC = 3

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