正2n角形 $A_1A_2...A_{2n}$ において、鈍角三角形の個数を求める問題です。

幾何学多角形鈍角三角形組み合わせ組み合わせ論
2025/4/4

1. 問題の内容

正2n角形 A1A2...A2nA_1A_2...A_{2n} において、鈍角三角形の個数を求める問題です。

2. 解き方の手順

正2n角形の頂点から3点を選び、三角形を作る。
鈍角三角形の条件は、三角形の3つの角のうち、1つが90度より大きいことです。
まず、正2n角形から3点を選んで三角形を作る総数を計算します。
それは 2nC3_{2n}C_3 です。
2nC3=2n(2n1)(2n2)3×2×1=2n(2n1)2(n1)6=4n(2n1)(n1)6=2n(2n1)(n1)3_{2n}C_3 = \frac{2n(2n-1)(2n-2)}{3 \times 2 \times 1} = \frac{2n(2n-1)2(n-1)}{6} = \frac{4n(2n-1)(n-1)}{6} = \frac{2n(2n-1)(n-1)}{3}
次に、直角三角形の数を数えます。
正2n角形の直径を1辺とする三角形は直角三角形です。
直径はn本あります。それぞれの直径に対して、残りの2n-2個の頂点のいずれかを選ぶと直角三角形ができます。
したがって、直角三角形の数は n(2n2)=2n(n1)n(2n-2) = 2n(n-1) です。
最後に、鋭角三角形の数を数えます。
鋭角三角形の頂点は、正2n角形の円周上の連続したnn個以下の頂点を選ぶことによって作られます。
全ての三角形の総数から、直角三角形と鈍角三角形の数を引けば鋭角三角形の数が求められます。
しかし、鈍角三角形の数を直接求める方が簡単です。
正2n角形の中心をOとすると、鈍角三角形はOを内部に含まない三角形です。
頂点をA,B,Cとすると、A,B,Cがすべて半円に含まれる三角形の数は鈍角三角形の数です。
頂点Aを固定すると、残りの2点はAからn-1以内にある必要があります。したがって、鈍角三角形の数は、
2n×(n1)(n2)2=n(n1)(n2)2n \times \frac{(n-1)(n-2)}{2} = n(n-1)(n-2)となります。
三角形の総数から直角三角形と鈍角三角形の数を引くと、鋭角三角形の数が求められます。
しかし、問題は鈍角三角形の数なので、直接計算します。
三角形の総数は 2nC3=2n(2n1)(2n2)6_{2n}C_3 = \frac{2n(2n-1)(2n-2)}{6}
直角三角形の数は n(2n2)n(2n-2)
したがって、鈍角三角形の数は $_{2n}C_3 - 直角三角形の数 - 鋭角三角形の数 です。
全三角形の数 - 直角三角形の数 - 鋭角三角形の数 = 鈍角三角形の数
全三角形の数 = 2nC3=2n(2n1)(2n2)6=4n(2n1)(n1)6=2n(2n1)(n1)3_{2n}C_3 = \frac{2n(2n-1)(2n-2)}{6} = \frac{4n(2n-1)(n-1)}{6} = \frac{2n(2n-1)(n-1)}{3}
直角三角形の数 = 2n(n1)2n(n-1)
鈍角三角形の数 = n(n1)(n2)n(n-1)(n-2)
2n(2n1)(n1)32n(n1)鋭角三角形の数=鈍角三角形の数\frac{2n(2n-1)(n-1)}{3} - 2n(n-1) - 鋭角三角形の数 = 鈍角三角形の数
全三角形の数 - 直角三角形の数 = 鋭角三角形の数 + 鈍角三角形の数
2n(2n1)(n1)32n(n1)=2n(n1)3(2n13)=2n(n1)(2n4)3=4n(n1)(n2)3\frac{2n(2n-1)(n-1)}{3} - 2n(n-1) = \frac{2n(n-1)}{3}(2n-1-3) = \frac{2n(n-1)(2n-4)}{3} = \frac{4n(n-1)(n-2)}{3}
これは鋭角三角形と鈍角三角形の和になります。
鈍角三角形の個数は n(n1)(n2)n(n-1)(n-2)なので、
4n(n1)(n2)3n(n1)(n2)=n(n1)(n2)3\frac{4n(n-1)(n-2)}{3} - n(n-1)(n-2) = \frac{n(n-1)(n-2)}{3}

3. 最終的な答え

正2n角形の鈍角三角形の個数は n(n1)(n2)3\frac{n(n-1)(n-2)}{3} です。

「幾何学」の関連問題

直線 $l: 2x - y + 2 = 0$ に関して点 $A(2, 1)$ と対称な点 $B$ の座標を求める。

座標幾何対称点直線連立方程式
2025/4/14

図において、ABとDEが平行であり、点FとGがそれぞれ線分BDとAEの中点であるとき、線分FGの長さを求める問題です。

幾何平行線中点相似台形
2025/4/13

三角形ABCにおいて、辺ABの長さ(通常は$c$で表される)が12、角Aが60度、角Bが45度のとき、辺BCの長さ$a$を求める。

正弦定理三角形辺の長さ三角比
2025/4/13

## 1. 問題の内容

三角形角度距離代数
2025/4/13

## 問題19の内容

三角形二等辺三角形角度角の二等分線
2025/4/13

平行四辺形ABCDと、DA = AEの二等辺三角形DAE、BA = AFの二等辺三角形ABFがある。∠DAE = ∠BAFであり、線分EFと線分BDの交点をGとする。このとき、△BDAと合同な三角形を...

合同平行四辺形二等辺三角形証明図形
2025/4/13

平行四辺形ABCDがあり、$\angle CBA = \angle DAE = 60^{\circ}$ である。また、$BC = 3BA$ であり、平行四辺形ABCDの面積が $10 \ cm^2$ ...

平行四辺形面積角度三角比
2025/4/13

問題は3つあります。 * **問1:** BD = FE であることを証明する穴埋め問題。 * **問2:** $∠DAE = 54^\circ$ のとき、$∠DGF$ の大きさを求める問題。...

幾何平行四辺形三角形面積角度合同
2025/4/13

円に内接する四角形 $ABCD$ において、$AB = 5$, $BC = 4$, $CD = 4$, $DA = 2$ とする。対角線 $AC$ と $BD$ の交点を $P$ とする。 (1) 三...

四角形正弦定理余弦定理相似外接円
2025/4/13

三角形ABCにおいて、辺BC上に点Dがあり、$AB = \sqrt{6} + \sqrt{2}$, $CD = \sqrt{2}$, $\angle ABC = 30^\circ$, $\angle ...

三角形正弦定理余弦定理三角比面積
2025/4/13