4つの箱に1, 2, 3, 4の番号がついており、同じ番号のついた4枚のカードを各箱に1枚ずつ入れる。カードと箱の番号が一致したものの個数をXとする。確率分布を完成させ、$P(X \le 2)$を求める。
2025/7/24
1. 問題の内容
4つの箱に1, 2, 3, 4の番号がついており、同じ番号のついた4枚のカードを各箱に1枚ずつ入れる。カードと箱の番号が一致したものの個数をXとする。確率分布を完成させ、を求める。
2. 解き方の手順
まず、確率分布を完成させる。確率の合計は1になるので、X=0, 1, 2, 3, 4それぞれの確率を足して1になるようにする。与えられた確率を合計すると、
ここからX=0, X=1, X=2, X=3の確率が与えられており、X=4の確率が不明である。
Xの確率分布の表には、X=0からX=4まで合計の確率が示されている。合計は1なので、各確率の合計は1にならなければならない。
しかし、現状では合計が1にならない。確率の合計が1になるように修正する。
次に、X=4の確率を計算する。4枚のカードすべてが一致する確率は、となる。
したがって、X=4の確率はである。
表に記載されているX=4の確率は2なので、修正する必要がある。
X=4となるのは、すべてのカードが正しい箱に入っている場合だけなので、そのような場合は1通りしかない。全部で4! = 24通りのカードの入れ方があるので、X=4となる確率はである。
表の合計の欄の値も修正が必要。
を計算する。これは4枚ともすべて異なる箱に入っている確率である。
これは攪乱順列の数え上げ問題になる。
D(n) = (n-1)(D(n-1) + D(n-2))
D(1) = 0
D(2) = 1
D(3) = 2(1+0) = 2
D(4) = 3(2+1) = 9
問題文ではP(X=0)は1とあるので、これも修正する必要がある。
である。カードが1枚だけ正しい箱に入っている場合を考える。
正しい箱に入っているカードを1枚選ぶ方法は4通り。残りの3枚のカードはどのカードも正しい箱に入っていない必要がある。3枚のカードの攪乱順列はD(3) = 2通り。
よって、P(X=1) =
を計算する。4枚のカードのうち2枚だけ正しい箱に入っている場合を考える。正しい箱に入っているカードを選ぶ方法は、通り。残りの2枚のカードはどのカードも正しい箱に入っていない必要がある。2枚のカードの攪乱順列はD(2) = 1通り。
よって、P(X=2) =
となることはありえないので、
となるのは、すべてのカードが正しい箱に入っている場合だけなので、そのような場合は1通りしかない。全部で4! = 24通りのカードの入れ方があるので、X=4となる確率はである。
したがって、確率分布は以下のようになる。
X = 0のとき、P = 3/8
X = 1のとき、P = 1/3
X = 2のとき、P = 1/4
X = 3のとき、P = 0
X = 4のとき、P = 1/24
合計 = 3/8 + 1/3 + 1/4 + 0 + 1/24 = 9/24 + 8/24 + 6/24 + 0 + 1/24 = 24/24 = 1
よって、確率分布は正しい。