問題12は、なめらかな斜面上を運動する質量 $m$ [kg] の物体について、加速度 $a$ [m/s^2] と面からの垂直抗力 $N$ [N] を求める問題です。斜面の角度は45度、重力加速度の大きさは $g$ [m/s^2] です。加速度 $a$ は斜面に沿って下向きを正の向きとします。 問題13は、なめらかで水平な氷の面上に質量 10 kg の台を置き、この上に人を乗せて、1.2 × 10^2 N の力で水平に引いたところ、2.0 m/s^2 の加速度で台と人が一体となって動いたとき、台上の人の質量を求める問題です。

応用数学力学運動方程式物理
2025/7/24

1. 問題の内容

問題12は、なめらかな斜面上を運動する質量 mm [kg] の物体について、加速度 aa [m/s^2] と面からの垂直抗力 NN [N] を求める問題です。斜面の角度は45度、重力加速度の大きさは gg [m/s^2] です。加速度 aa は斜面に沿って下向きを正の向きとします。
問題13は、なめらかで水平な氷の面上に質量 10 kg の台を置き、この上に人を乗せて、1.2 × 10^2 N の力で水平に引いたところ、2.0 m/s^2 の加速度で台と人が一体となって動いたとき、台上の人の質量を求める問題です。

2. 解き方の手順

問題12
(1) 物体にはたらく力を書き出す。
物体にはたらく力は、重力 mgmg、垂直抗力 NN のみです。
(2) 座標軸を設定する。
斜面に沿って下向きを xx 軸正方向、斜面に垂直上向きを yy 軸正方向とします。
(3) 力を xx 軸方向と yy 軸方向に分解する。
重力 mgmgxx 軸方向成分は mgsin45=mg2mg \sin 45^\circ = \frac{mg}{\sqrt{2}}
yy 軸方向成分は mgcos45=mg2-mg \cos 45^\circ = -\frac{mg}{\sqrt{2}} です。
垂直抗力 NNyy 軸方向のみで、成分は NN です。
(4) 運動方程式を立てる。
xx 軸方向:ma=mgsin45ma = mg \sin 45^\circ
yy 軸方向:0=Nmgcos450 = N - mg \cos 45^\circ
(5) 運動方程式を解く。
xx 軸方向の式から、a=gsin45=g2a = g \sin 45^\circ = \frac{g}{\sqrt{2}}
yy 軸方向の式から、N=mgcos45=mg2N = mg \cos 45^\circ = \frac{mg}{\sqrt{2}}
問題13
(1) 人の質量を mm [kg] とおく。
(2) 台と人を一体として考え、運動方程式を立てる。
台と人の質量の合計は (10+m)(10 + m) [kg] なので、運動方程式は
F=(10+m)aF = (10 + m)a となります。ここで、F=1.2×102=120F = 1.2 \times 10^2 = 120 N, a=2.0a = 2.0 m/s^2 です。
(3) 運動方程式を解く。
120=(10+m)×2.0120 = (10 + m) \times 2.0
60=10+m60 = 10 + m
m=50m = 50

3. 最終的な答え

問題12
加速度 a=g2a = \frac{g}{\sqrt{2}} [m/s^2]
垂直抗力 N=mg2N = \frac{mg}{\sqrt{2}} [N]
問題13
人の質量は 50 kg

「応用数学」の関連問題

長さ $L$ の糸の先端に質量 $m$ の質点をつけ、他端を天井に固定した振り子について、速度に比例する抵抗 $-\lambda v$ が働くとする。重力加速度を $g$ とする。 (i) 糸が鉛直線...

微分方程式力学振り子減衰振動
2025/7/25

質量 $m$ の質点 $P$ が、原点からの距離 $r$ に応じて $-\frac{ma}{r^3} \vec{e_r}$ (ただし、$a > 0, 1 < s < 3$) の力を受けて運動する。ここ...

力学運動方程式角運動量ポテンシャルエネルギー
2025/7/25

質量 $m$ の質点 $P$ が、原点 $O$ からの距離 $r$ に対して $-\frac{ma}{r^3} \hat{e}_r$ ($a>0, 1 < s < 3$) の力を受けて運動している。こ...

力学質点角運動量ポテンシャルエネルギー
2025/7/25

質量 $m$ の質点 P が、原点 O からの距離 $r$ に対して $-\frac{ma}{r^3} \hat{r}$ (ただし $a > 0$, $1 < s < 3$) の力を受けて運動している...

力学ベクトル角運動量ポテンシャル微分方程式
2025/7/25

与えられた情報に基づいて、以下の問題を解きます。 (1) 限界便益を$x$の関数として表し、価格が与えられたときの消費量を計算します。 (2) 限界便益関数が与えられたとき、需要関数と供給関数を求めま...

微分積分限界便益需要関数供給曲線消費者余剰最適化
2025/7/25

問題は、以下の3つの効用関数 $B(x)$ が与えられたとき、それぞれの個別需要関数 $x(p)$ を求める問題です。ここで、$x$ は消費量、$p$ は価格を表します。 (1) $B(x) = 24...

微分効用関数需要関数経済学最適化
2025/7/25

質量 $m = 2.0 \text{ kg}$ の粒子が、原点を中心に角速度 $\vec{\omega} = 3.0 \hat{k} \text{ rad/s}$ で等速円運動をしている。粒子の位置ベ...

ベクトル円運動物理外積力学
2025/7/25

ベクトル場 $\mathbf{r} = x\mathbf{i} + y\mathbf{j} + z\mathbf{k}$ の回転 $\nabla \times \mathbf{r}$ を求める問題です...

ベクトル解析回転勾配偏微分
2025/7/25

ベクトル場 $\frac{\mathbf{r}}{r^3}$ (ただし $\mathbf{r} \neq \mathbf{0}$) の発散 $\nabla \cdot \frac{\mathbf{r}...

ベクトル解析発散勾配偏微分ベクトル場
2025/7/25

Aさんは駅から右方向に進み、20日で同じ駅に戻る。Bさんは駅から左方向に進み、10日で同じ駅に戻る。運行本数と運行間隔が同じであるとき、AさんとBさんはいつ出会うか?

速さ距離旅人算
2025/7/25