問題は、以下の3つの効用関数 $B(x)$ が与えられたとき、それぞれの個別需要関数 $x(p)$ を求める問題です。ここで、$x$ は消費量、$p$ は価格を表します。 (1) $B(x) = 24x - x^2$ ($p \le 24$) (2) $B(x) = ax - bx^2$ ($a, b$ は正の定数、$p \le a$) (3) $B(x) = 4\sqrt{x}$

応用数学微分効用関数需要関数経済学最適化
2025/7/25

1. 問題の内容

問題は、以下の3つの効用関数 B(x)B(x) が与えられたとき、それぞれの個別需要関数 x(p)x(p) を求める問題です。ここで、xx は消費量、pp は価格を表します。
(1) B(x)=24xx2B(x) = 24x - x^2 (p24p \le 24)
(2) B(x)=axbx2B(x) = ax - bx^2 (a,ba, b は正の定数、pap \le a)
(3) B(x)=4xB(x) = 4\sqrt{x}

2. 解き方の手順

需要関数は、限界便益と価格が等しくなる条件から導出できます。限界便益 MB(x)MB(x) は、効用関数 B(x)B(x) を消費量 xx で微分したものです。つまり、MB(x)=dB(x)dxMB(x) = \frac{dB(x)}{dx} です。需要関数は MB(x)=pMB(x) = pxx について解くことで得られます。
(1) B(x)=24xx2B(x) = 24x - x^2 の場合
まず、B(x)B(x)xx で微分して限界便益を求めます。
MB(x)=ddx(24xx2)=242xMB(x) = \frac{d}{dx}(24x - x^2) = 24 - 2x
次に、MB(x)=pMB(x) = p とおいて、xx について解きます。
242x=p24 - 2x = p
2x=24p2x = 24 - p
x=12p2x = 12 - \frac{p}{2}
(2) B(x)=axbx2B(x) = ax - bx^2 の場合
同様に、B(x)B(x)xx で微分して限界便益を求めます。
MB(x)=ddx(axbx2)=a2bxMB(x) = \frac{d}{dx}(ax - bx^2) = a - 2bx
MB(x)=pMB(x) = p とおいて、xx について解きます。
a2bx=pa - 2bx = p
2bx=ap2bx = a - p
x=ap2bx = \frac{a - p}{2b}
(3) B(x)=4xB(x) = 4\sqrt{x} の場合
同様に、B(x)B(x)xx で微分して限界便益を求めます。
MB(x)=ddx(4x)=ddx(4x12)=412x12=2xMB(x) = \frac{d}{dx}(4\sqrt{x}) = \frac{d}{dx}(4x^{\frac{1}{2}}) = 4 \cdot \frac{1}{2} x^{-\frac{1}{2}} = \frac{2}{\sqrt{x}}
MB(x)=pMB(x) = p とおいて、xx について解きます。
2x=p\frac{2}{\sqrt{x}} = p
x=2p\sqrt{x} = \frac{2}{p}
x=(2p)2=4p2x = \left(\frac{2}{p}\right)^2 = \frac{4}{p^2}

3. 最終的な答え

それぞれの個別需要関数は以下の通りです。
(1) x(p)=12p2x(p) = 12 - \frac{p}{2}
(2) x(p)=ap2bx(p) = \frac{a - p}{2b}
(3) x(p)=4p2x(p) = \frac{4}{p^2}

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