3次関数 $f(x) = ax^3 + bx^2 + cx + d$ (a, b, c, dは実数)のグラフが図1のように与えられている。このとき、$f(x)$ は $x = -2$ で極小値をとる。このとき、a, b, c, dの符号について考察する問題です。$f'(-2)$ の符号、$f''(2)$ の符号、$a$, $b$, $c$, $d$ の符号を求める必要があります。

解析学3次関数微分極値符号グラフ
2025/7/24

1. 問題の内容

3次関数 f(x)=ax3+bx2+cx+df(x) = ax^3 + bx^2 + cx + d (a, b, c, dは実数)のグラフが図1のように与えられている。このとき、f(x)f(x)x=2x = -2 で極小値をとる。このとき、a, b, c, dの符号について考察する問題です。f(2)f'(-2) の符号、f(2)f''(2) の符号、aa, bb, cc, dd の符号を求める必要があります。

2. 解き方の手順

(1) グラフの形状から f(x)f'(x)f(x)f''(x) の符号を判断する。
(2) f(x)=3ax2+2bx+cf'(x) = 3ax^2 + 2bx + c であるから、f(2)=0f'(-2) = 0 より 12a4b+c=012a - 4b + c = 0 が成り立つ。
(3) f(x)=6ax+2bf''(x) = 6ax + 2b であるから、f(2)=12a+2bf''(2) = 12a + 2b である。x=2x = -2 で極小値をとるので、f(2)>0f''(-2) > 0 より 12a+2b>0-12a + 2b > 0
(4) グラフから、xxが十分大きい時、yy が大きいので、a>0a>0
(5) グラフとy軸との交点がy<0なので、d<0d<0
(6) 12a4b+c=012a - 4b + c = 0c=4b12ac = 4b - 12a と変形する。cc の符号を評価するために、bb の符号を評価する必要がある。
(7) 12a+2b>0-12a + 2b > 0 より 2b>12a2b > 12a すなわち b>6a>0b > 6a > 0。したがって b>0b > 0
(8) c=4b12ac = 4b - 12a において、b>6ab > 6a より 4b>24a4b > 24a ゆえに c>24a12a=12a>0c > 24a - 12a = 12a > 0。したがって、c>0c>0
以上より、a>0a>0, b>0b>0, c>0c>0, d<0d<0 であり、f(2)=0f'(-2)=0, f(2)>0f''(-2)>0

3. 最終的な答え

a>0a > 0
b>0b > 0
c>0c > 0
d<0d < 0

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