実数 $a$ を定数とする。$\theta$ の方程式 $2 - \sin\theta = a + \cos^2\theta$ (1) がある。$\sin\theta = t$ とおくとき、$0 \le \theta < 2\pi$ における方程式 (1) を満たす $\theta$ が存在するような $a$ の値の範囲を求める問題。 方程式 (1) を $t$ で表すと $t^2 + t + \boxed{ア} - a = 0$ (2) となる。
2025/7/24
## 回答
1. **問題の内容**
実数 を定数とする。 の方程式 (1) がある。 とおくとき、 における方程式 (1) を満たす が存在するような の値の範囲を求める問題。
方程式 (1) を で表すと (2) となる。
2. **解き方の手順**
まず、方程式 (1) を で表すことを考える。
より、
したがって、 であるから、
次に、太郎さんの発言「 の方程式 (2) が実数解をもつような の値の範囲は、 ですね。」について考える。
方程式 (2) は である。
この方程式が実数解をもつ条件は、判別式 である。
したがって、
花子さんの発言「すると、この問題の解答は ですね。」について、先生の「そうかな。例えば、 は を満たすけれど、方程式 を満たす は存在しないよ。」から、方程式 (2) の実数解が存在することだけでは不十分であることがわかる。
これは、先生の指摘「 と置き換えた新しい変数 の変域を押さえていない。 かつ を満たすとき、 において方程式 (1) を満たす は存在する。」より、 の範囲を考慮する必要があることを示唆している。
の取りうる値の範囲は なので、
したがって、
先生の例「 は を満たすけれど、方程式 を満たす は存在しないよ。」において、 が存在しない理由は である。
については、最も適当なものを、次の 0~3 のうちから一つ選べ。
0. $a = \frac{ウ}{エ}$ のときだけ方程式 (1) を満たす $\theta$ が存在するから
1. $a \ge \frac{ウ}{エ}$ は方程式 (1) を満たす $\theta$ が存在するための必要条件であるが、十分条件でないから
2. $a \ge \frac{ウ}{エ}$ は $-1 \le t \le 1$ における方程式 (2) が実数解をもつような $a$ の値の範囲であるから
3. $a \ge \frac{ウ}{エ}$ は $0 \le t \le 1$ における方程式 (2) が実数解をもつような $a$ の値の範囲であるから
このとき .
したがって、実数解を持たないことが分かる。
における方程式 (2) が実数解をもつ条件は、 の解が の範囲に少なくとも一つ存在することである。
とおく。
軸は であり、下に凸な放物線である。
に解を持つ条件は、
または である。
または
または
したがって、 であれば、少なくとも一つの解が存在する。
に少なくとも1つの解を持つ条件は
または
または
or
のときもある。
,
i) かつ : かつ なので不適
ii) かつ : かつ なので
よって、 の値の範囲は である。
3. **最終的な答え**
なので である。
したがって、求める の値の範囲は である。