実数 $a$ を定数とする。$\theta$ の方程式 $2 - \sin\theta = a + \cos^2\theta$ (1) がある。$\sin\theta = t$ とおくとき、$0 \le \theta < 2\pi$ における方程式 (1) を満たす $\theta$ が存在するような $a$ の値の範囲を求める問題。 方程式 (1) を $t$ で表すと $t^2 + t + \boxed{ア} - a = 0$ (2) となる。

代数学三角関数二次方程式解の範囲判別式
2025/7/24
## 回答

1. **問題の内容**

実数 aa を定数とする。θ\theta の方程式 2sinθ=a+cos2θ2 - \sin\theta = a + \cos^2\theta (1) がある。sinθ=t\sin\theta = t とおくとき、0θ<2π0 \le \theta < 2\pi における方程式 (1) を満たす θ\theta が存在するような aa の値の範囲を求める問題。
方程式 (1) を tt で表すと t2+t+a=0t^2 + t + \boxed{ア} - a = 0 (2) となる。

2. **解き方の手順**

まず、方程式 (1) を tt で表すことを考える。
cos2θ=1sin2θ=1t2\cos^2\theta = 1 - \sin^2\theta = 1 - t^2 より、
2t=a+1t22 - t = a + 1 - t^2
t2t+1a=0t^2 - t + 1 - a = 0
したがって、t2t+1a=0t^2 - t + 1 - a = 0 であるから、=1ア = 1
次に、太郎さんの発言「tt の方程式 (2) が実数解をもつような aa の値の範囲は、a/a \ge \boxed{ウ}/\boxed{エ} ですね。」について考える。
方程式 (2) は t2t+(1a)=0t^2 - t + (1-a) = 0 である。
この方程式が実数解をもつ条件は、判別式 D0D \ge 0 である。
D=(1)24(1)(1a)=14+4a=4a30D = (-1)^2 - 4(1)(1-a) = 1 - 4 + 4a = 4a - 3 \ge 0
4a34a \ge 3
a34a \ge \frac{3}{4}
したがって、=3,=4ウ = 3, エ = 4
花子さんの発言「すると、この問題の解答は a/a \ge \boxed{ウ}/\boxed{エ} ですね。」について、先生の「そうかな。例えば、a7a - 7a/a \ge \boxed{ウ}/\boxed{エ} を満たすけれど、方程式 2+sinθ=7cos2θ2 + \sin\theta = 7 - \cos^2\theta を満たす θ\theta は存在しないよ。」から、方程式 (2) の実数解が存在することだけでは不十分であることがわかる。
これは、先生の指摘「sinθ=t\sin\theta = t と置き換えた新しい変数 tt の変域を押さえていない。 a/a \ge \boxed{ウ}/\boxed{エ} かつ \boxed{オ} を満たすとき、0θ<2π0 \le \theta < 2\pi において方程式 (1) を満たす θ\theta は存在する。」より、tt の範囲を考慮する必要があることを示唆している。
sinθ\sin\theta の取りうる値の範囲は 1sinθ1-1 \le \sin\theta \le 1 なので、1t1-1 \le t \le 1
したがって、=2オ = 2
先生の例「a7a-7a34a \ge \frac{3}{4} を満たすけれど、方程式 2+sinθ=7cos2θ2 + \sin\theta = 7 - \cos^2\theta を満たす θ\theta は存在しないよ。」において、θ\theta が存在しない理由は \boxed{カ} である。
\boxed{カ} については、最も適当なものを、次の 0~3 のうちから一つ選べ。

0. $a = \frac{ウ}{エ}$ のときだけ方程式 (1) を満たす $\theta$ が存在するから

1. $a \ge \frac{ウ}{エ}$ は方程式 (1) を満たす $\theta$ が存在するための必要条件であるが、十分条件でないから

2. $a \ge \frac{ウ}{エ}$ は $-1 \le t \le 1$ における方程式 (2) が実数解をもつような $a$ の値の範囲であるから

3. $a \ge \frac{ウ}{エ}$ は $0 \le t \le 1$ における方程式 (2) が実数解をもつような $a$ の値の範囲であるから

2+sinθ=7cos2θ    2+sinθ=7(1sin2θ)2 + \sin\theta = 7 - \cos^2\theta \implies 2 + \sin\theta = 7 - (1 - \sin^2\theta)
sin2θsinθ+4=0\sin^2\theta - \sin\theta + 4 = 0
このとき sinθ=1±1162=1±152\sin\theta = \frac{1 \pm \sqrt{1 - 16}}{2} = \frac{1 \pm \sqrt{-15}}{2}.
したがって、実数解を持たないことが分かる。=2カ = 2
1t1-1 \le t \le 1 における方程式 (2) が実数解をもつ条件は、t2t+1a=0t^2 - t + 1 - a = 0 の解が 1t1-1 \le t \le 1 の範囲に少なくとも一つ存在することである。
f(t)=t2t+1af(t) = t^2 - t + 1 - a とおく。
軸は t=12t = \frac{1}{2} であり、下に凸な放物線である。
f(1)=1+1+1a=3af(-1) = 1 + 1 + 1 - a = 3 - a
f(1)=11+1a=1af(1) = 1 - 1 + 1 - a = 1 - a
1t1-1 \le t \le 1 に解を持つ条件は、
f(1)0f(-1) \le 0 または f(1)0f(1) \le 0 である。
3a03 - a \le 0 または 1a01 - a \le 0
a3a \ge 3 または a1a \ge 1
したがって、a1a \ge 1 であれば、少なくとも一つの解が存在する。
f(12)=1412+1a=34af(\frac{1}{2}) = \frac{1}{4} - \frac{1}{2} + 1 - a = \frac{3}{4} - a
1t1-1 \le t \le 1 に少なくとも1つの解を持つ条件は
f(1)f(1)0f(-1)f(1) \le 0 または f(12)0f(\frac{1}{2}) \le 0
(3a)(1a)0(3 - a)(1 - a) \le 0 または 34a0\frac{3}{4} - a \le 0
a3a \ge 3 or a1a \le 1
1a31 \le a \le 3 のときもある。
f(1)=3af(-1) = 3-a, f(1)=1af(1) = 1-a
i) f(1)0f(-1) \le 0 かつ f(1)0f(1) \ge 0: a3a \ge 3 かつ a1a \le 1 なので不適
ii) f(1)0f(-1) \ge 0 かつ f(1)0f(1) \le 0: a3a \le 3 かつ a1a \ge 1 なので 1a31 \le a \le 3
1a31 \le a \le 3
よって、aa の値の範囲は 1a31 \le a \le 3 である。

3. **最終的な答え**

=1ア = 1
=3ウ = 3
=4エ = 4
=2オ = 2
=2カ = 2
a\frac{\boxed{キ}}{\boxed{ク}} \le a \le \boxed{ケ} なので 1a31 \le a \le 3 である。
=1キ = 1
=1ク = 1
=3ケ = 3
したがって、求める aa の値の範囲は 1a31 \le a \le 3 である。

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