まず、f(g(v))を計算します。v=(xy)とすると、 g(v)=(111a)(xy)=(x+yx+ay). したがって、
f(g(v))=f(x+yx+ay)=(x+y)+(x+ay)−(x+y)+(x+ay)x+ay=2x+(a+1)y(a−1)yx+ay=201a+1a−1a(xy). 合成写像f∘gが単射であるための必要十分条件は、201a+1a−1aのランクが2であることです。 この行列のランクが2であるためには、少なくとも一つの2x2の小行列式が0でないことが必要です。
考えられる2x2の小行列式は次の3つです。
20a+1a−1=2(a−1) 21a+1a=2a−(a+1)=a−1 01a−1a=−(a−1) 合成写像f∘gが単射であるためには、xとyが0のときだけf(g(v))=0になる必要があります。つまり 201a+1a−1a(xy)=000 の解がx=y=0のみである必要があります。 2行目よりa−1=0である必要があります。つまり、a=1 201201(xy)=2x+2y0x+y=000 x=−yのときに、上記の式は成立します。 もし、a=1なら、y=0です。 201a+1a−1a(x0)=2x0x=000 したがって、a=1の時のみ、単射となります。