半径3cm、中心角60°のおうぎ形OABが、直線$l$上を滑ることなく転がります。半径OAが直線$l$に重なっている状態から、半径OBが初めて直線$l$に重なる状態になるまで転がるとき、おうぎ形の中心Oが描く線の長さを求めます。

幾何学おうぎ形弧の長さ回転軌跡
2025/4/4

1. 問題の内容

半径3cm、中心角60°のおうぎ形OABが、直線ll上を滑ることなく転がります。半径OAが直線llに重なっている状態から、半径OBが初めて直線llに重なる状態になるまで転がるとき、おうぎ形の中心Oが描く線の長さを求めます。

2. 解き方の手順

おうぎ形が転がる際、中心Oの軌跡は以下のようになります。
* OAが直線llに重なっている状態から、Aが回転の中心となり、Oは半径3cmで90度回転します。
* 次に、AB間を直線的に移動します。ABの長さは、おうぎ形の弧の長さに等しいです。
* 最後に、Bが回転の中心となり、Oは半径3cmで90度回転します。
したがって、中心Oが描く線の長さは、2つの扇形の弧の長さと、線分ABの長さを足し合わせたものになります。
まず、扇形の弧の長さを計算します。
扇形の中心角は90度なので、円周の90360=14\frac{90}{360} = \frac{1}{4}になります。半径3cmの円の円周は2πr=2π×3=6π2 \pi r = 2 \pi \times 3 = 6\pi cmです。
したがって、扇形の弧の長さは、6π×14=32π6\pi \times \frac{1}{4} = \frac{3}{2}\pi cmです。
2つの扇形があるので、弧の長さの合計は、2×32π=3π2 \times \frac{3}{2}\pi = 3\pi cmです。
次に、線分ABの長さを計算します。これは、おうぎ形の弧の長さに等しいです。
おうぎ形の中心角は60度なので、円周の60360=16\frac{60}{360} = \frac{1}{6}になります。半径3cmの円の円周は2πr=2π×3=6π2 \pi r = 2 \pi \times 3 = 6\pi cmです。
したがって、おうぎ形の弧の長さ(ABの長さ)は、6π×16=π6\pi \times \frac{1}{6} = \pi cmです。
最後に、中心Oが描く線の長さを計算します。
3π+π=4π3\pi + \pi = 4\pi cmとなります。

3. 最終的な答え

4π4\pi cm

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