$xy$ 平面上に曲線 $C_1: y = \frac{x^2}{8} - 2$ と、原点を中心とする半径 1 の円 $C_2: x^2 + y^2 = 1$ がある。 (1) 実数 $t$ に対し、曲線 $C_1$ 上の点 $(t, \frac{t^2}{8} - 2)$ から円 $C_2$ へ引いた 2 本の接線が、それぞれ点 $P_1, P_2$ で $C_2$ と接する。直線 $P_1 P_2$ の方程式を求めよ。 (2) (1) で求めた直線が、$t$ の値に関わらずある円に接することを示し、その円の方程式を求めよ。

幾何学接線軌跡二次曲線
2025/7/25

1. 問題の内容

xyxy 平面上に曲線 C1:y=x282C_1: y = \frac{x^2}{8} - 2 と、原点を中心とする半径 1 の円 C2:x2+y2=1C_2: x^2 + y^2 = 1 がある。
(1) 実数 tt に対し、曲線 C1C_1 上の点 (t,t282)(t, \frac{t^2}{8} - 2) から円 C2C_2 へ引いた 2 本の接線が、それぞれ点 P1,P2P_1, P_2C2C_2 と接する。直線 P1P2P_1 P_2 の方程式を求めよ。
(2) (1) で求めた直線が、tt の値に関わらずある円に接することを示し、その円の方程式を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 円 x2+y2=1x^2 + y^2 = 1 上の点 (x0,y0)(x_0, y_0) における接線の方程式は x0x+y0y=1x_0 x + y_0 y = 1 である。
この接線が点 (t,t282)(t, \frac{t^2}{8} - 2) を通るとすると、
x0t+y0(t282)=1x_0 t + y_0 (\frac{t^2}{8} - 2) = 1
y08t2+x0t2y01=0\frac{y_0}{8} t^2 + x_0 t - 2 y_0 - 1 = 0
tt の二次方程式が得られる。点 P1,P2P_1, P_2 の座標を (x1,y1),(x2,y2)(x_1, y_1), (x_2, y_2) とすると、x1,y1x_1, y_1x2,y2x_2, y_2 はそれぞれ上の二次方程式の解である。
したがって、x1,y1x_1, y_1x2,y2x_2, y_2 は、次の二次方程式の解 (x0,y0)(x_0, y_0) に関する方程式を満たす。
y08t2+x0t2y01=0\frac{y_0}{8} t^2 + x_0 t - 2 y_0 - 1 = 0
これは、P1,P2P_1, P_2 を通る直線の方程式を表しており、
tx+t28y2y1=0tx + \frac{t^2}{8} y - 2y - 1 = 0
tx+t28y(2y+1)=0tx + \frac{t^2}{8} y - (2y+1) = 0
整理すると、
8tx+t2y16y8=08tx + t^2 y - 16y - 8 = 0
8tx+(t216)y8=08tx + (t^2 - 16)y - 8 = 0
P1,P2P_1, P_2 を通る直線の方程式は
tx+(t282)y=1tx + (\frac{t^2}{8} - 2)y = 1 となることはなく、tt の値にかかわらず決まる直線の式となる。
よって、8tx+(t216)y8=08tx + (t^2 - 16)y - 8 = 0 より
tx+(t282)y1=0tx + (\frac{t^2}{8} - 2)y - 1 = 0
この式は、x0t+y0(t282)1=0x_0 t + y_0 (\frac{t^2}{8} - 2) - 1 = 0 を整理すると、
y8t2+xt2y1=0\frac{y}{8}t^2 + x t - 2y - 1 = 0
この直線は P1,P2P_1, P_2 を通る直線である。
8tx+(t216)y=88tx + (t^2 - 16)y = 8 となり、tx+(t282)y=1tx + (\frac{t^2}{8} - 2)y = 1
(2) (1) で求めた直線が、ある円に接する条件を考える。
l:tx+(t282)y1=0l: tx + (\frac{t^2}{8} - 2)y - 1 = 0
l:tx+t28y2y1=0l: tx + \frac{t^2}{8} y - 2y - 1 = 0
l:yt28+xt(2y+1)=0l: y \frac{t^2}{8} + x t - (2y+1) = 0
これが tt の値にかかわらず成立するためには、tt に関する恒等式である必要があり、x=0x=0かつy=0y=0でなければならない。しかし原点を通らないため円に接することはない。
(1)で求めた式 8tx+(t216)y8=08tx + (t^2 - 16)y - 8 = 0 より
t2y+8tx16y8=0t^2y + 8tx - 16y - 8 = 0
この直線がある円 (xa)2+(yb)2=r2(x-a)^2 + (y-b)^2 = r^2 に接するとき、円の中心 (a,b)(a, b) と直線との距離が半径 rr に等しい。
8ta+(t216)b8(8t)2+(t216)2=r\frac{|8ta + (t^2-16)b - 8|}{\sqrt{(8t)^2 + (t^2-16)^2}} = r
8ta+(t216)b8=r64t2+t432t2+256|8ta + (t^2-16)b - 8| = r\sqrt{64t^2 + t^4 - 32t^2 + 256}
8ta+(t216)b8=rt4+32t2+256|8ta + (t^2-16)b - 8| = r\sqrt{t^4 + 32t^2 + 256}
8ta+(t216)b8=r(t2+16)|8ta + (t^2-16)b - 8| = r(t^2 + 16)
8ta+(t216)b8=±r(t2+16)8ta + (t^2-16)b - 8 = \pm r(t^2 + 16)
8ta+bt216b8=±rt2±16r8ta + bt^2 - 16b - 8 = \pm r t^2 \pm 16r
t2(br)+8at16b816r=0t^2(b\mp r) + 8at - 16b - 8 \mp 16r = 0
これが任意の tt について成り立つためには、br=0b\mp r = 0, a=0a=0, 16b816r=0-16b - 8 \mp 16r = 0
a=0a = 0
b=±rb = \pm r
16(±r)816r=0-16(\pm r) - 8 \mp 16r = 0
16r816r=0-16r - 8 - 16r = 0 または 16r8+16r=016r - 8 + 16r = 0
32r=8-32r = 8 または 32r=832r = 8
r=14r = -\frac{1}{4} または r=14r = \frac{1}{4}
半径は正なので、r=14r = \frac{1}{4}, b=14b = \frac{1}{4}
よって、(x0)2+(y14)2=(14)2(x-0)^2 + (y-\frac{1}{4})^2 = (\frac{1}{4})^2
x2+(y14)2=116x^2 + (y - \frac{1}{4})^2 = \frac{1}{16}
16x2+(4y1)2=116x^2 + (4y - 1)^2 = 1
16x2+16y28y+1=116x^2 + 16y^2 - 8y + 1 = 1
16x2+16y28y=016x^2 + 16y^2 - 8y = 0
2x2+2y2y=02x^2 + 2y^2 - y = 0
x2+y212y=0x^2 + y^2 - \frac{1}{2}y = 0
x2+(y14)2=116x^2 + (y - \frac{1}{4})^2 = \frac{1}{16}

3. 最終的な答え

(1) tx+(t282)y=1tx + (\frac{t^2}{8} - 2)y = 1
(2) 円の方程式は x2+(y14)2=116x^2 + (y - \frac{1}{4})^2 = \frac{1}{16}

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