問題41:母集団が正規分布に従い、母標準偏差 $\sigma$ が未知、標本の大きさが20であるとき、母平均の区間推定にはどの標本分布を使用すべきか。選択肢は正規分布とt分布。 問題42:分散が既知の正規母集団 $N(\mu, 4^2)$ から大きさ16の無作為標本をとり、標本平均を計算したところ9であった。$\mu$ の信頼係数がそれぞれ0.9, 0.95, 0.99の信頼区間について、下限信頼限界と上限信頼限界を求めよ。

確率論・統計学区間推定母平均正規分布t分布信頼区間
2025/7/25

1. 問題の内容

問題41:母集団が正規分布に従い、母標準偏差 σ\sigma が未知、標本の大きさが20であるとき、母平均の区間推定にはどの標本分布を使用すべきか。選択肢は正規分布とt分布。
問題42:分散が既知の正規母集団 N(μ,42)N(\mu, 4^2) から大きさ16の無作為標本をとり、標本平均を計算したところ9であった。μ\mu の信頼係数がそれぞれ0.9, 0.95, 0.99の信頼区間について、下限信頼限界と上限信頼限界を求めよ。

2. 解き方の手順

問題41:
母集団が正規分布に従う場合でも、母標準偏差 σ\sigma が未知であるため、t分布を使用する必要がある。
問題42:
母集団が正規分布に従い、母分散 σ2\sigma^2 が既知の場合、母平均 μ\mu の信頼区間は、正規分布を用いて計算できる。
標本平均を xˉ\bar{x}、標本サイズを nn、母標準偏差を σ\sigma、信頼係数に対応する標準正規分布の値を zz とすると、信頼区間は次の式で求められる。
xˉ±zσn\bar{x} \pm z \frac{\sigma}{\sqrt{n}}
ここで、xˉ=9\bar{x} = 9, n=16n = 16, σ=4\sigma = 4 である。
(1) 信頼係数 0.9の場合、z=1.645z = 1.645 (片側)なので、
下限: 91.645×416=91.645=7.3559 - 1.645 \times \frac{4}{\sqrt{16}} = 9 - 1.645 = 7.355
(2) 上限: 9+1.645×416=9+1.645=10.6459 + 1.645 \times \frac{4}{\sqrt{16}} = 9 + 1.645 = 10.645
(3) 信頼係数 0.95の場合、z=1.96z = 1.96 なので、
下限: 91.96×416=91.96=7.049 - 1.96 \times \frac{4}{\sqrt{16}} = 9 - 1.96 = 7.04
(4) 上限: 9+1.96×416=9+1.96=10.969 + 1.96 \times \frac{4}{\sqrt{16}} = 9 + 1.96 = 10.96
(5) 信頼係数 0.99の場合、z=2.576z = 2.576 なので、
下限: 92.576×416=92.576=6.4249 - 2.576 \times \frac{4}{\sqrt{16}} = 9 - 2.576 = 6.424
(6) 上限: 9+2.576×416=9+2.576=11.5769 + 2.576 \times \frac{4}{\sqrt{16}} = 9 + 2.576 = 11.576

3. 最終的な答え

問題41:t分布
問題42:
(1) 下限信頼限界:7.355
(2) 上限信頼限界:10.645
(3) 下限信頼限界:7.04
(4) 上限信頼限界:10.96
(5) 下限信頼限界:6.424
(6) 上限信頼限界:11.576

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