与えられた画像は、ある関数 $f(x)$ のグラフに関する問題です。 Q7ではグラフの凹凸、Q8では $|x| \to \infty$ におけるグラフの様子、そしてQ9では、これらの観察結果をもとに、$f(x)$ のグラフの形について正しい記述を選ぶ問題が出題されています。 特に、Q9は選択肢の中から正しい記述を選ぶ問題です。

解析学関数のグラフ指数関数微分増減凹凸極値漸近線
2025/7/25

1. 問題の内容

与えられた画像は、ある関数 f(x)f(x) のグラフに関する問題です。
Q7ではグラフの凹凸、Q8では x|x| \to \infty におけるグラフの様子、そしてQ9では、これらの観察結果をもとに、f(x)f(x) のグラフの形について正しい記述を選ぶ問題が出題されています。
特に、Q9は選択肢の中から正しい記述を選ぶ問題です。

2. 解き方の手順

まず、f(x)=e1x2f(x) = e^{1-x^2} であることに注目します。
- u=1x2u=1-x^2 であり、f(x)=euf(x) = e^u です。
- x|x| が大きくなると、x2x^2 も大きくなり、1x21-x^2 は負の方向に大きくなります。
- 指数関数 eue^u において、uu が負の方向に大きくなると、eue^u は 0 に近づきます。
したがって、x|x| \to \infty のとき、f(x)0f(x) \to 0 となります。グラフはx軸に漸近します。また、f(x)f(x) は常に正の値をとります。
f(x)=e1x2(2x)f'(x) = e^{1-x^2} \cdot (-2x) です。
f(x)=0f'(x) = 0 となるのは x=0x=0 のときのみです。
x<0x<0 のとき f(x)>0f'(x)>0 なので、f(x)f(x) は増加します。
x>0x>0 のとき f(x)<0f'(x)<0 なので、f(x)f(x) は減少します。
よって、x=0x=0 で最大値 f(0)=ef(0) = e をとります。
f(x)=2e1x2+(2x)2e1x2=e1x2(4x22)f''(x) = -2e^{1-x^2} + (-2x)^2e^{1-x^2} = e^{1-x^2}(4x^2-2).
f(x)=0f''(x) = 0 となるのは、4x22=04x^2-2=0 のとき、つまり、x2=12x^2=\frac{1}{2} のときなので、x=±12x = \pm \frac{1}{\sqrt{2}} のときです。
これらのことから、
- グラフは最大値を一つ持ちます。
- x|x| が大きくなると、グラフは裾を引くようにx軸に漸近します。
- x=±12x = \pm \frac{1}{\sqrt{2}} で変曲点を持ちます。
- x|x| が大きくなると、yy の値は -\infty に近づくのではなく、0 に近づきます。

3. 最終的な答え

(3) 最大値を1つもち、x|x| が大きくなると、最大値を実現する点の両側にそれぞれ1つずつ変曲点をもちながら、yy の値が -\infty に近づく
…は誤りであり、
(2) 最大値を1つもち、x|x| が大きくなるとグラフは裾を引くようにx軸に漸近する
…が正しい記述です。

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