x, y は実数とする。以下の3つの命題について、左側の条件が右側の条件であるための必要条件、十分条件、必要十分条件、またはどれでもないかを判断し、その根拠となる反例を示す。 (1) $x=2$ であることは、$x^2-5x+6=0$ であるための何か。 (2) 四角形の2本の対角線の長さが等しいことは、長方形であるための何か。 (3) $x+y$ が無理数であることは、$x$と$y$がともに無理数であるための何か。
2025/7/25
1. 問題の内容
x, y は実数とする。以下の3つの命題について、左側の条件が右側の条件であるための必要条件、十分条件、必要十分条件、またはどれでもないかを判断し、その根拠となる反例を示す。
(1) であることは、 であるための何か。
(2) 四角形の2本の対角線の長さが等しいことは、長方形であるための何か。
(3) が無理数であることは、とがともに無理数であるための何か。
2. 解き方の手順
(1) であることは、 であるための何か。
*
のとき、 であるので、これは真である。
*
を解くと、 より または となる。
よって、 は偽である。
反例は である。
したがって、 は であるための十分条件であるが必要条件ではない。
(2) 四角形の2本の対角線の長さが等しいことは、長方形であるための何か。
* 2本の対角線の長さが等しい 長方形
これは偽である。
反例として、等脚台形が挙げられる。等脚台形は対角線の長さが等しいが、長方形ではない。
* 2本の対角線の長さが等しい 長方形
長方形の対角線の長さは等しいので、これは真である。
したがって、四角形の2本の対角線の長さが等しいことは、長方形であるための必要条件であるが十分条件ではない。
(3) が無理数であることは、とがともに無理数であるための何か。
* が無理数 とがともに無理数
これは偽である。
反例として、 が挙げられる。このとき、 となり、 は無理数ではない。
* が無理数 とがともに無理数
これは偽である。
反例として、 が挙げられる。このとき、 となり、 は無理数ではない。
したがって、 が無理数であることは、とがともに無理数であるための必要条件でも十分条件でもない。
3. 最終的な答え
(1) ②
は真。
は偽。反例:
(2) ①
2本の対角線の長さが等しい 長方形は偽。反例:等脚台形。
2本の対角線の長さが等しい 長方形は真。
(3) ④
が無理数 とがともに無理数は偽。反例:.
が無理数 とがともに無理数は偽。反例:.