x, y は実数とする。以下の3つの命題について、左側の条件が右側の条件であるための必要条件、十分条件、必要十分条件、またはどれでもないかを判断し、その根拠となる反例を示す。 (1) $x=2$ であることは、$x^2-5x+6=0$ であるための何か。 (2) 四角形の2本の対角線の長さが等しいことは、長方形であるための何か。 (3) $x+y$ が無理数であることは、$x$と$y$がともに無理数であるための何か。

代数学必要十分条件命題反例二次方程式幾何学無理数
2025/7/25

1. 問題の内容

x, y は実数とする。以下の3つの命題について、左側の条件が右側の条件であるための必要条件、十分条件、必要十分条件、またはどれでもないかを判断し、その根拠となる反例を示す。
(1) x=2x=2 であることは、x25x+6=0x^2-5x+6=0 であるための何か。
(2) 四角形の2本の対角線の長さが等しいことは、長方形であるための何か。
(3) x+yx+y が無理数であることは、xxyyがともに無理数であるための何か。

2. 解き方の手順

(1) x=2x=2 であることは、x25x+6=0x^2-5x+6=0 であるための何か。
* x=2    x25x+6=0x=2 \implies x^2-5x+6=0
x=2x=2 のとき、x25x+6=225(2)+6=410+6=0x^2-5x+6 = 2^2 - 5(2) + 6 = 4 - 10 + 6 = 0 であるので、これは真である。
* x=2    x25x+6=0x=2 \impliedby x^2-5x+6=0
x25x+6=0x^2-5x+6=0 を解くと、(x2)(x3)=0(x-2)(x-3)=0 より x=2x=2 または x=3x=3 となる。
よって、x25x+6=0    x=2x^2-5x+6=0 \implies x=2 は偽である。
反例は x=3x=3 である。
したがって、x=2x=2x25x+6=0x^2-5x+6=0 であるための十分条件であるが必要条件ではない。
(2) 四角形の2本の対角線の長さが等しいことは、長方形であるための何か。
* 2本の対角線の長さが等しい     \implies 長方形
これは偽である。
反例として、等脚台形が挙げられる。等脚台形は対角線の長さが等しいが、長方形ではない。
* 2本の対角線の長さが等しい     \impliedby 長方形
長方形の対角線の長さは等しいので、これは真である。
したがって、四角形の2本の対角線の長さが等しいことは、長方形であるための必要条件であるが十分条件ではない。
(3) x+yx+y が無理数であることは、xxyyがともに無理数であるための何か。
* x+yx+y が無理数     \implies xxyyがともに無理数
これは偽である。
反例として、x=2,y=12x = \sqrt{2}, y = 1 - \sqrt{2} が挙げられる。このとき、x+y=2+(12)=1x+y = \sqrt{2} + (1-\sqrt{2}) = 1 となり、 x+yx+y は無理数ではない。
* x+yx+y が無理数     \impliedby xxyyがともに無理数
これは偽である。
反例として、x=2,y=2x = \sqrt{2}, y = -\sqrt{2} が挙げられる。このとき、x+y=22=0x+y = \sqrt{2} - \sqrt{2} = 0 となり、x+yx+y は無理数ではない。
したがって、x+yx+y が無理数であることは、xxyyがともに無理数であるための必要条件でも十分条件でもない。

3. 最終的な答え

(1) ②
x=2    x25x+6=0x=2 \implies x^2-5x+6=0 は真。
x=2    x25x+6=0x=2 \impliedby x^2-5x+6=0 は偽。反例:x=3x=3
(2) ①
2本の対角線の長さが等しい     \implies 長方形は偽。反例:等脚台形。
2本の対角線の長さが等しい     \impliedby 長方形は真。
(3) ④
x+yx+y が無理数     \implies xxyyがともに無理数は偽。反例:x=2,y=12x = \sqrt{2}, y = 1 - \sqrt{2}.
x+yx+y が無理数     \impliedby xxyyがともに無理数は偽。反例:x=2,y=2x = \sqrt{2}, y = -\sqrt{2}.

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