ある企業が旧製品Aを改良して新製品Bを作った。20人のモニターに製品を使ってもらい、15人がBの方が使いやすくなったと答えた。この結果から、Bの方が使いやすいと判断してよいかどうかを、基準となる確率を0.05として判断する。必要ならば、コインを20回投げることを1セットとし、200セット繰り返した結果が表で与えられている。
2025/7/25
1. 問題の内容
ある企業が旧製品Aを改良して新製品Bを作った。20人のモニターに製品を使ってもらい、15人がBの方が使いやすくなったと答えた。この結果から、Bの方が使いやすいと判断してよいかどうかを、基準となる確率を0.05として判断する。必要ならば、コインを20回投げることを1セットとし、200セット繰り返した結果が表で与えられている。
2. 解き方の手順
帰無仮説:BはAよりも使いやすくない(つまり、BとAの使いやすさは変わらないか、Aの方が使いやすい)。
対立仮説:BはAよりも使いやすい。
もしBとAの使いやすさが変わらない場合、20人中、Bの方が使いやすいと答える人数は確率0.5の二項分布に従うと考えられる。
つまり、コインを20回投げて表が出る回数と考えることができる。
問題文には、コインを20回投げることを200セット繰り返した結果の表が与えられている。
15人以上がBの方が使いやすいと答える確率を求める。つまり、コインを20回投げて表が15回以上出る確率を求める。
表より、表の枚数が15のとき度数は2、表の枚数が16のとき度数は1である。よって、表が15枚以上出る度数は2 + 1 = 3である。
したがって、200セット中3セットで15枚以上表が出たことになる。
この確率は となる。
基準となる確率が0.05であるため、を満たす。
よって、帰無仮説は棄却される。
3. 最終的な答え
Bの方が使いやすいと判断してよい。