(1) P(x) を x+1 で割った商を求めるために、組み立て除法または筆算を使用します。 組み立て除法を行うと次のようになります。
| | 1 | -(k-1) | 3k-6 | 4k-6 |
|---|-----|--------|-------|-------|
| -1| | -1 | k | -4k+6 |
| | 1 | -k | 4k-6 | 0 |
したがって、P(x)=(x+1)(x2−kx+4k−6) となります。商は x2−kx+4k−6 です。 (2) P(x)=(x+1)(x2−kx+4k−6)=0 が異なる3つの実数解を持つ条件を考えます。 x=−1 は既に解の一つなので、x2−kx+4k−6=0 が x=−1 以外の異なる2つの実数解を持つ必要があります。 まず、x=−1 を代入すると、(−1)2−k(−1)+4k−6=1+k+4k−6=5k−5=0 となり、k=1 が得られます。 k=1のとき、x2−x−2=(x−2)(x+1)=0 となり、x=2,−1 が解となります。これは異なる3つの実数解を持つという条件を満たしません。したがって、k=1 である必要があります。 次に、x2−kx+4k−6=0 が異なる2つの実数解を持つ条件は、判別式 D=k2−4(4k−6)=k2−16k+24>0 であることです。 k2−16k+24=0 の解は、k=216±162−4(24)=216±256−96=216±160=216±410=8±210 したがって、k<8−210 または k>8+210 が成り立ちます。 次に、3つの実数解の積が1となる条件を考えます。P(x)=0 の解は −1 と x2−kx+4k−6=0 の解です。x2−kx+4k−6=0 の2つの解を α,β とすると、解と係数の関係から αβ=4k−6 となります。 したがって、3つの解の積は (−1)αβ=(−1)(4k−6)=1 なので、−4k+6=1 より 4k=5、k=45 が得られます。 k=45 は k<8−210 または k>8+210 を満たしますか? 8−210≈8−2(3.16)=8−6.32=1.68>45=1.25 したがって、k=45 は条件を満たします。 (3) P(x)=0 が異なる3つの実数解を持ち、すべての解が −2<x<1 を満たす条件を考えます。 既に1つの解は x=−1 であり、−2<−1<1 を満たしています。 x2−kx+4k−6=0 の2つの解 α,β が −2<α,β<1 を満たす必要があります。 f(x)=x2−kx+4k−6 とおくと、 (i) D=k2−16k+24>0 (異なる2つの実数解を持つ) (ii) −2<2k<1 (軸の位置) (iii) f(−2)=(−2)2−k(−2)+4k−6=4+2k+4k−6=6k−2>0 (iv) f(1)=12−k(1)+4k−6=1−k+4k−6=3k−5>0 (v) f(−1)=1+k+4k−6=5k−5=0, つまり、k=1 (i) から k<8−210 または k>8+210 (ii) から −4<k<2 (iii) から k>31 (iv) から k>35 k>35 と −4<k<2 を合わせると、35<k<2 35≈1.67、8−210≈1.68 なので、 35<k<8−210 と k<2 より、35<k<8−210。 また、k=1 より、35<k<8−210 となる。