与えられた構造物に対して、軸力図(N図)、せん断力図(Q図)、曲げモーメント図(M図)を求める問題です。構造物は、点Aに下向きの荷重$P$が作用し、点Bでピン支持、点Cで固定支持されています。AB間とBC間の距離はそれぞれ$l$です。また、BD間とCD間の距離もそれぞれ$l$です。

応用数学構造力学力のつり合いモーメント軸力図せん断力図曲げモーメント図
2025/7/26

1. 問題の内容

与えられた構造物に対して、軸力図(N図)、せん断力図(Q図)、曲げモーメント図(M図)を求める問題です。構造物は、点Aに下向きの荷重PPが作用し、点Bでピン支持、点Cで固定支持されています。AB間とBC間の距離はそれぞれllです。また、BD間とCD間の距離もそれぞれllです。

2. 解き方の手順

(1) 反力の計算:
まず、反力を計算します。点Cには垂直反力RCR_Cと水平反力HCH_C、点Bには垂直反力RBR_Bが発生します。
鉛直方向の力のつり合い:
RB+RCP=0R_B + R_C - P = 0
水平方向の力のつり合い:
HC=0H_C = 0
点Cまわりのモーメントのつり合い:
RBlP2l=0R_B \cdot l - P \cdot 2l = 0
これらの式から、RBR_BRCR_CHCH_Cを求めます。
RB=2PR_B = 2P
RC=PRB=P2P=PR_C = P - R_B = P - 2P = -P
HC=0H_C = 0
(2) 各区間の軸力、せん断力、曲げモーメントの計算:
* 区間AB (0 < x < l):
* 軸力: N(x)=0N(x) = 0
* せん断力: Q(x)=PQ(x) = -P
* 曲げモーメント: M(x)=PxM(x) = -P \cdot x
* 区間BC (0 < x < l):
* 軸力: N(x)=0N(x) = 0
* せん断力: Q(x)=RC=PQ(x) = R_C = -P
* 曲げモーメント: M(x)=P(l+x)+RBx=PlPx+2Px=PxPl=P(xl)M(x) = -P \cdot (l+x) + R_B \cdot x = -Pl - Px + 2Px = Px - Pl = P(x - l)
(3) 図の作成:
算出した軸力、せん断力、曲げモーメントの値を用いて、それぞれの図を作成します。
* 軸力図 (N図): 常に0なので、横軸上に線を引き、値は0とします。
* せん断力図 (Q図): AB区間では-P、BC区間でも-Pなので、全体的に-Pの値を示します。
* 曲げモーメント図 (M図):
* 点A (x=0): M(0)=0M(0) = 0
* 点B (AB区間のx=l): M(l)=PlM(l) = -Pl
* 点B (BC区間のx=0): M(0)=PlM(0) = -Pl
* 点C (x=l): M(l)=P(ll)=0M(l) = P(l - l) = 0

3. 最終的な答え

* 反力: RB=2PR_B = 2P, RC=PR_C = -P, HC=0H_C = 0
* 軸力図 (N図): N(x)=0N(x) = 0
* せん断力図 (Q図):
* 区間AB: Q(x)=PQ(x) = -P
* 区間BC: Q(x)=PQ(x) = -P
* 曲げモーメント図 (M図):
* 区間AB: M(x)=PxM(x) = -Px
* 区間BC: M(x)=P(xl)M(x) = P(x-l)
* 点A: MA=0M_A = 0
* 点B: MB=PlM_B = -Pl
* 点C: MC=0M_C = 0

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