連立不等式 $x \geq 0, y \geq 0, x + 2y \leq 10, 2x + y \leq 14$ を満たす $x, y$ について、 (1) $x+3y$ の取りうる値の範囲を求める。 (2) $2x+3y$ の最大値を求める。

代数学連立不等式最大値線形計画法領域
2025/7/26

1. 問題の内容

連立不等式
x0,y0,x+2y10,2x+y14x \geq 0, y \geq 0, x + 2y \leq 10, 2x + y \leq 14
を満たす x,yx, y について、
(1) x+3yx+3y の取りうる値の範囲を求める。
(2) 2x+3y2x+3y の最大値を求める。

2. 解き方の手順

まず、与えられた連立不等式を満たす領域を図示する。
x0,y0x \geq 0, y \geq 0 より、領域は第1象限に限定される。
x+2y10x + 2y \leq 10 は直線 x+2y=10x + 2y = 10 の下側。
2x+y142x + y \leq 14 は直線 2x+y=142x + y = 14 の下側。
これらの不等式を満たす領域は、四角形(0,0), (7,0), (6,2), (0,5)の内部及び周上となる。
(1) x+3y=kx + 3y = k とおき、kk の取りうる範囲を求める。
x+3y=kx + 3y = k すなわち y=13x+k3y = -\frac{1}{3}x + \frac{k}{3} は傾き13-\frac{1}{3}、切片k3\frac{k}{3}の直線を表す。
この直線が四角形(0,0), (7,0), (6,2), (0,5)の内部または周上を通るように、kkの値を変化させる。
kk が最小となるのは、直線 x+3y=kx+3y=k が原点を通るときで、 k=0k = 0 である。
kk が最大となるのは、直線 x+3y=kx+3y=k が点 (6,2) を通るときで、 k=6+3(2)=6+6=12k = 6 + 3(2) = 6 + 6 = 12 である。
したがって、0x+3y120 \leq x+3y \leq 12
(2) 2x+3y=l2x + 3y = l とおき、ll の最大値を求める。
2x+3y=l2x + 3y = l すなわち y=23x+l3y = -\frac{2}{3}x + \frac{l}{3} は傾き23-\frac{2}{3}、切片l3\frac{l}{3}の直線を表す。
この直線が四角形(0,0), (7,0), (6,2), (0,5)の内部または周上を通るように、llの値を変化させる。
ll が最大となるのは、直線 2x+3y=l2x+3y=l が点 (6,2) を通るときで、 l=2(6)+3(2)=12+6=18l = 2(6) + 3(2) = 12 + 6 = 18 である。
したがって、2x+3y2x+3y の最大値は 18 である。

3. 最終的な答え

0x+3y120 \leq x + 3y \leq 12
2x+3y2x + 3y の最大値は 18 である。

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