対称性より、以下のことが言えます。
* 部材 AB, BC, CD, DE の軸力は対称
* 部材 AG, BH, CI, DJ の軸力は対称
* 部材 BG, CH, DI の軸力は対称
* 部材 FG, GH, HI, IJ の軸力は対称
まず反力を求めます。全体の鉛直方向の力の釣り合いを考えると、支点 A と E における反力 RA と RE は等しく、以下のようになります。 RA+RE=P/2+P+P+P/2=3P RA=RE=(3P)/2=1.5P 次に、節点 A における力の釣り合いを考えます。
RA が上向きに 1.5P であるので、部材 AB と AG に働く力をそれぞれ FAB と FAG とします。 鉛直方向の釣り合いより、
RA+FAG∗sin(45∘)=0 FAG∗sin(45∘)=−1.5P FAG=−1.5P/sin(45∘)=−1.5P/(1/2)=−1.52P FAG=−1.52P (圧縮力) 水平方向の釣り合いより、
FAB+FAG∗cos(45∘)=0 FAB=−FAG∗cos(45∘)=−(−1.52P)∗(1/2)=1.5P FAB=1.5P (引張力) 次に、節点 G における力の釣り合いを考えます。
FFG,FBG,FGH をそれぞれ部材 FG, BG, GH に働く力とします。 FAG は節点 A で求めたので、FAG=−1.52P (圧縮力)。節点 G では、1.52P が作用します。 鉛直方向の釣り合いより、
−P/2+FBG∗sin(45∘)−FAG∗sin(45∘)=0 −P/2+FBG∗(1/2)+1.52P∗(1/2)=0 FBG/2=−1.5P+P/2=−P FBG=−P2 (圧縮力) 水平方向の釣り合いより、
FFG+FGH−FAG∗cos(45∘)−FBG∗cos(45∘)=0 FFG+FGH+1.52P(1/2)+P2(1/2)=0 FFG+FGH+1.5P+P=0 FFG+FGH=−2.5P 構造の対称性より、FFG=FGH なので、 2FFG=−2.5P FFG=−1.25P (圧縮力) したがって、
FFG=FIJ=−1.25P (圧縮力) FGH=FHI=−1.25P (圧縮力) FAB=FDE=1.5P (引張力) FBC=FCD=1.5P (対称性より等しい) FAG=FJE=−1.52P (圧縮力) FBH=FID=−1.52P (対称性より等しい) FBG=FDI=−P2 (圧縮力) FCH=−P2 (対称性より等しい) 節点 B における力の釣り合いを考えます。
水平方向の釣り合いより、
−FAB+FBC+FBG∗cos(45∘)=0 −1.5P+FBC+(−P2)∗(1/2)=0 −1.5P+FBC−P=0 FBC=2.5P (引張力) 節点 C における力の釣り合いを考えます。
FCH=−P2 を利用して,FCD を求める。 FCD=FBC=2.5P. 対称性より、FCD=2.5P (引張力)