$y = e^{2x}$ の第 $n$ 次導関数を求める。ここで、$n$ は自然数である。

解析学微分指数関数導関数数学的帰納法
2025/7/26

1. 問題の内容

y=e2xy = e^{2x} の第 nn 次導関数を求める。ここで、nn は自然数である。

2. 解き方の手順

まず、yy のいくつかの導関数を計算し、規則性を見つける。
y=e2xy = e^{2x}
1階導関数: y=ddx(e2x)=2e2xy' = \frac{d}{dx}(e^{2x}) = 2e^{2x}
2階導関数: y=ddx(2e2x)=22e2x=4e2xy'' = \frac{d}{dx}(2e^{2x}) = 2^2e^{2x} = 4e^{2x}
3階導関数: y=ddx(4e2x)=23e2x=8e2xy''' = \frac{d}{dx}(4e^{2x}) = 2^3e^{2x} = 8e^{2x}
一般に、
y(n)=2ne2xy^{(n)} = 2^n e^{2x}
数学的帰納法で示す。
(1) n=1n=1のとき、y=2e2xy' = 2e^{2x}となり、21e2x2^1 e^{2x}と一致する。
(2) n=kn=kのとき、y(k)=2ke2xy^{(k)} = 2^k e^{2x}が成り立つと仮定する。
(3) n=k+1n=k+1のとき、
y(k+1)=ddx(y(k))=ddx(2ke2x)=2k2e2x=2k+1e2xy^{(k+1)} = \frac{d}{dx}(y^{(k)}) = \frac{d}{dx}(2^k e^{2x}) = 2^k \cdot 2e^{2x} = 2^{k+1} e^{2x}
したがって、n=k+1n=k+1のときも、y(n)=2ne2xy^{(n)} = 2^n e^{2x}が成り立つ。
以上より、数学的帰納法により、y(n)=2ne2xy^{(n)} = 2^n e^{2x}がすべての自然数 nn に対して成り立つ。

3. 最終的な答え

y(n)=2ne2xy^{(n)} = 2^n e^{2x}

「解析学」の関連問題

与えられた数列の極限を求める問題です。具体的には、 $\lim_{n \to \infty} \left\{ \left( 1 + \frac{2}{n} \right)^{3n} \right\}$...

極限数列指数関数e
2025/7/26

与えられた極限 $\lim_{x \to +0} \frac{e^x}{x}$ の値を求める問題です。

極限指数関数発散
2025/7/26

a を正の定数とする。関数 $y=ax^2(x-2)$ で表される曲線を C とする。曲線 C と x 軸で囲まれた部分の面積を $S_1$ とする。また、C 上に x 座標が t である点 P をと...

積分微分面積接線関数のグラフ
2025/7/26

与えられた2つの関数のグラフの概形を描く問題です。 (1) $y = \frac{1}{x^2+1}$ (2) $y = \frac{x^2}{x+1}$

関数のグラフ漸近線微分極値偶関数グラフの概形
2025/7/26

以下の関数の導関数を求める問題です。 (1) $e^{2x} - e^{-x}$ (2) $\sin 3x - \cos 2x$ (3) $x^2 e^{-3x}$ (4) $\tan \frac{x...

導関数微分指数関数三角関数積の微分商の微分
2025/7/26

以下の極限について、収束するか発散するかを調べ、収束する場合はその極限値を求める。 (1) $\lim_{x \to 1+0} \frac{|x-1|}{x-1}$ (2) $\lim_{x \to ...

極限関数の極限片側極限発散
2025/7/26

関数 $y = ax(x-2)$ で表される曲線 $C$ について、以下の問いに答えます。 - 曲線 $C$ と $x$ 軸で囲まれた部分の面積 $S_1$ を求めます。 - $0 \leq t \l...

積分接線面積二次関数
2025/7/26

与えられた式を整理、あるいは微分することを意図していると思われる問題です。 与えられた式は、 $\frac{1}{2} (x \sqrt{x^2+1} + \log(x+\sqrt{x^2+1}))$...

微分関数積分
2025/7/26

与えられた式は積分を表しているようです。積分記号が省略されているものとして、以下の不定積分を計算します。 $\int \frac{1}{2} (x\sqrt{x^2+1} + \log(x + \sq...

積分不定積分置換積分部分積分
2025/7/26

$y = ax^2(x-2)$ で表される曲線Cとx軸で囲まれた部分の面積を $S_1$ とする。また、$0 \le x \le 2$ かつ $(\text{シス}x^2 - \text{セソ}x)x...

積分面積接線微分方程式グラフ
2025/7/26