関数 $y = ax(x-2)$ で表される曲線 $C$ について、以下の問いに答えます。 - 曲線 $C$ と $x$ 軸で囲まれた部分の面積 $S_1$ を求めます。 - $0 \leq t \leq 2$ のとき、連立不等式 $0 \leq x \leq 2$ と $ax(x-2) \leq y \leq t$ で表される図形の面積を $S_2$ とします。$S_1 + S_2$ を求めます。 - 曲線 $C$ 上で $x$ 座標が $t$ である点 $P$ における $C$ の接線 $l$ を求めます。 - 接線 $l$ と $y$ 軸との交点 $A$ の $y$ 座標が負になるような $t$ の値の範囲を求めます。 - $S_1 = S_2$ となる実数 $t$ についての記述として、正しいものを選択します。

解析学積分接線面積二次関数
2025/7/26
以下に問題の解答を示します。

1. 問題の内容

関数 y=ax(x2)y = ax(x-2) で表される曲線 CC について、以下の問いに答えます。
- 曲線 CCxx 軸で囲まれた部分の面積 S1S_1 を求めます。
- 0t20 \leq t \leq 2 のとき、連立不等式 0x20 \leq x \leq 2ax(x2)ytax(x-2) \leq y \leq t で表される図形の面積を S2S_2 とします。S1+S2S_1 + S_2 を求めます。
- 曲線 CC 上で xx 座標が tt である点 PP における CC の接線 ll を求めます。
- 接線 llyy 軸との交点 AAyy 座標が負になるような tt の値の範囲を求めます。
- S1=S2S_1 = S_2 となる実数 tt についての記述として、正しいものを選択します。

2. 解き方の手順

まず、S1S_1 を求めます。y=ax(x2)y = ax(x-2)xx 軸 (y=0y=0) との交点は x=0x=0x=2x=2 です。面積を計算するため、積分を行います。0x20 \le x \le 2ax(x2)0ax(x-2) \le 0 であることに注意して積分範囲を定める必要があります。
S1=02ax(x2)dx=a02(x22x)dx=a[13x3x2]02=a(834)=a(43)=43aS_1 = -\int_0^2 ax(x-2) dx = -a \int_0^2 (x^2 - 2x) dx = -a [\frac{1}{3}x^3 - x^2]_0^2 = -a (\frac{8}{3} - 4) = -a (-\frac{4}{3}) = \frac{4}{3}a
次に、S2S_2 を求めます。これは y=ty=t と曲線Cで囲まれた部分の面積なので、長方形の面積からS1S_1を引けば良いことがわかります。よって、S2=2tS1=2t43aS_2=2t-S_1=2t-\frac{4}{3}a
したがって、 S1+S2=43a+2t43a=2tS_1 + S_2 = \frac{4}{3}a + 2t - \frac{4}{3}a = 2t
次に、点PにおけるCの接線を求めます。
y=a(2x2)y' = a(2x-2)
x=tx=tにおける傾きはa(2t2)a(2t-2)なので、接線の方程式は、
y=a(2t2)(xt)+at(t2)y = a(2t-2)(x-t) + at(t-2)
y=a(2t2)xa(2t2)t+at(t2)y = a(2t-2)x - a(2t-2)t + at(t-2)
y=a(2t2)x2at2+2at+at22aty = a(2t-2)x - 2at^2 + 2at + at^2 - 2at
y=a(2t2)xat2y = a(2t-2)x - at^2
yy軸との交点Aの座標はx=0x=0なので、y=at2y=-at^2です。
これが負になるのは、t0t \neq 0の時なので0<t20 < t \le 2となります。
S1=S2S_1 = S_2 の時、43a=2t43a\frac{4}{3}a = 2t - \frac{4}{3}a
83a=2t\frac{8}{3}a = 2t
t=43at = \frac{4}{3}a
ここで、0t20 \le t \le 2なので043a20 \le \frac{4}{3}a \le 2
0a320 \le a \le \frac{3}{2}
t=43at = \frac{4}{3}a
S1=S2S_1 = S_2
t=4a3<4×(3/2)3=2t = \frac{4a}{3} < \frac{4 \times (3/2)}{3} = 2
t=2>43t=\sqrt{2} > \frac{4}{3}を満たすか調べる必要があるので、S1=S2S_1 = S_2となるとき、t=43a=2>43t = \frac{4}{3}a = \sqrt{2} > \frac{4}{3}となるためにはa>234>1a>\sqrt{2}*\frac{3}{4} > 1
43>2<32\frac{4}{3} > \sqrt{2} < \frac{3}{2}を満たすものを探す。
したがって、S1=S2となる実数tはただ1つ存在し、それは2\sqrt{2}より大きい。

3. 最終的な答え

サ: 4/3
シス: 0
セ: t
ソ: 2
タチ: 2
ツテ: t
ネ: 2
ノ: t
ト: 0 < t <= 2
ハ: (2)

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