与えられたベクトル $\mathbf{a}$ が、ベクトル $\mathbf{b_1}$ と $\mathbf{b_2}$ の一次結合で表せるための、$a, b$ の条件を求める問題です。問題は (1) と (2) の2つに分かれています。

代数学線形代数ベクトル一次結合連立方程式
2025/7/26

1. 問題の内容

与えられたベクトル a\mathbf{a} が、ベクトル b1\mathbf{b_1}b2\mathbf{b_2} の一次結合で表せるための、a,ba, b の条件を求める問題です。問題は (1) と (2) の2つに分かれています。

2. 解き方の手順

(1)
ベクトル a\mathbf{a}b1\mathbf{b_1}b2\mathbf{b_2} の一次結合で表せるということは、ある実数 x,yx, y が存在して、
a=xb1+yb2\mathbf{a} = x\mathbf{b_1} + y\mathbf{b_2} が成り立つということです。
与えられたベクトルを代入すると、
[a23]=x[121]+y[231]\begin{bmatrix} a \\ 2 \\ 3 \end{bmatrix} = x \begin{bmatrix} 1 \\ 2 \\ 1 \end{bmatrix} + y \begin{bmatrix} 2 \\ 3 \\ 1 \end{bmatrix}
この式は以下の連立方程式と等価です。
a=x+2ya = x + 2y
2=2x+3y2 = 2x + 3y
3=x+y3 = x + y
3つ目の式から x=3yx = 3 - y が得られます。これを2つ目の式に代入すると、
2=2(3y)+3y=62y+3y=6+y2 = 2(3 - y) + 3y = 6 - 2y + 3y = 6 + y
よって y=4y = -4 となります。
すると、x=3(4)=7x = 3 - (-4) = 7 となります。
最後に、これらの x,yx, y の値を1つ目の式に代入すると、
a=7+2(4)=78=1a = 7 + 2(-4) = 7 - 8 = -1
したがって、a=1a = -1 が条件となります。
(2)
同様に、ベクトル a\mathbf{a}b1\mathbf{b_1}b2\mathbf{b_2} の一次結合で表せるということは、ある実数 x,yx, y が存在して、
a=xb1+yb2\mathbf{a} = x\mathbf{b_1} + y\mathbf{b_2} が成り立つということです。
与えられたベクトルを代入すると、
[0ab]=x[111]+y[213]\begin{bmatrix} 0 \\ a \\ b \end{bmatrix} = x \begin{bmatrix} 1 \\ -1 \\ 1 \end{bmatrix} + y \begin{bmatrix} 2 \\ 1 \\ 3 \end{bmatrix}
この式は以下の連立方程式と等価です。
0=x+2y0 = x + 2y
a=x+ya = -x + y
b=x+3yb = x + 3y
1つ目の式から x=2yx = -2y が得られます。これを2つ目と3つ目の式に代入すると、
a=(2y)+y=2y+y=3ya = -(-2y) + y = 2y + y = 3y
b=2y+3y=yb = -2y + 3y = y
よって、y=by = b となります。これを aa の式に代入すると、a=3ba = 3b となります。
したがって、a=3ba = 3b が条件となります。

3. 最終的な答え

(1) a=1a = -1
(2) a=3ba = 3b

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