$n$ を自然数とするとき、$y = \cos x$ の第 $2n$ 次導関数を求めよ。

解析学微分導関数三角関数繰り返し
2025/7/26

1. 問題の内容

nn を自然数とするとき、y=cosxy = \cos x の第 2n2n 次導関数を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、y=cosxy = \cos x の導関数をいくつか計算し、規則性を見つける。
y=cosxy = \cos x
y=sinxy' = -\sin x
y=cosxy'' = -\cos x
y=sinxy''' = \sin x
y(4)=cosxy^{(4)} = \cos x
したがって、4回微分するごとに元の関数に戻る。
y(4)=yy^{(4)} = y
2n2n次導関数を求めるので、2n2n44 で割った余りで考える。
2n=4q+r2n = 4q + r (qq は整数、rr0,1,2,30, 1, 2, 3 のいずれか) と表せる。
y(2n)=y(4q+r)=y(r)y^{(2n)} = y^{(4q+r)} = y^{(r)}
y(2n)=cosxy^{(2n)} = \cos x2n2n 回微分することは、 cosx\cos xrr 回微分することと同じになる。
2n2n は偶数なので、2n=4q+r2n = 4q + r と表したとき、rr は偶数である。したがって、r=0r = 0 または r=2r = 2
(i) r=0r = 0 のとき、2n=4q2n = 4q なので、n=2qn = 2q (すなわち、nn が偶数のとき)。
y(2n)=y(0)=cosxy^{(2n)} = y^{(0)} = \cos x
(ii) r=2r = 2 のとき、2n=4q+22n = 4q + 2 なので、n=2q+1n = 2q + 1 (すなわち、nn が奇数のとき)。
y(2n)=y(2)=cosxy^{(2n)} = y^{(2)} = -\cos x
場合分けをせずに表すことを考える。
y(2n)=(1)ncosxy^{(2n)} = (-1)^n \cos x

3. 最終的な答え

(1)ncosx(-1)^n \cos x

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