$R^2$ において、ベクトル $b_1 = \begin{bmatrix} 3 \\ -2 \end{bmatrix}$ とベクトル $b_2 = \begin{bmatrix} 5 \\ -1 \end{bmatrix}$ が一次独立であることを示す。

代数学線形代数一次独立ベクトル連立一次方程式
2025/7/26

1. 問題の内容

R2R^2 において、ベクトル b1=[32]b_1 = \begin{bmatrix} 3 \\ -2 \end{bmatrix} とベクトル b2=[51]b_2 = \begin{bmatrix} 5 \\ -1 \end{bmatrix} が一次独立であることを示す。

2. 解き方の手順

ベクトル b1b_1b2b_2 が一次独立であることを示すには、線形結合 c1b1+c2b2=0c_1 b_1 + c_2 b_2 = 0c1=c2=0c_1 = c_2 = 0 という自明な解しか持たないことを示す必要があります。
つまり、c1c_1c2c_2 を変数とする以下の連立方程式を解きます。
c1[32]+c2[51]=[00]c_1 \begin{bmatrix} 3 \\ -2 \end{bmatrix} + c_2 \begin{bmatrix} 5 \\ -1 \end{bmatrix} = \begin{bmatrix} 0 \\ 0 \end{bmatrix}
これは、以下の連立一次方程式に書き換えられます。
3c1+5c2=03c_1 + 5c_2 = 0
2c1c2=0-2c_1 - c_2 = 0
2番目の式を2倍すると、4c12c2=0 -4c_1 - 2c_2 = 0 となります。
2番目の式を-5倍すると、10c1+5c2=010c_1 + 5c_2 = 0 となります。
次に、1番目の式から2番目の式を引くと、
(3(10))c1+(5(5))c2=00(3 - (-10))c_1 + (5 - (-5))c_2 = 0 - 0
13c1=013c_1 = 0
よって、c1=0c_1 = 0 となります。
c1=0c_1 = 0 を1番目の式に代入すると、
3(0)+5c2=03(0) + 5c_2 = 0
5c2=05c_2 = 0
よって、c2=0c_2 = 0 となります。
したがって、c1=0c_1 = 0c2=0c_2 = 0 のみが解であるため、b1b_1b2b_2 は一次独立です。

3. 最終的な答え

b1b_1b2b_2 は一次独立である。

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