単純支持梁に斜め方向の荷重が作用している構造物について、部材に生じる力(反力)、軸方向力、せん断力、曲げモーメントを求め、軸方向力図、せん断力図、曲げモーメント図を描く問題です。荷重は $50 kN$ で、梁の支点Aから4mの位置に作用しています。荷重の角度は、縦4、横3、斜辺5の直角三角形で表されています。梁の全長は10mです。
2025/7/26
1. 問題の内容
単純支持梁に斜め方向の荷重が作用している構造物について、部材に生じる力(反力)、軸方向力、せん断力、曲げモーメントを求め、軸方向力図、せん断力図、曲げモーメント図を描く問題です。荷重は で、梁の支点Aから4mの位置に作用しています。荷重の角度は、縦4、横3、斜辺5の直角三角形で表されています。梁の全長は10mです。
2. 解き方の手順
1. 反力の計算
* 荷重を水平方向と鉛直方向に分解します。
水平方向成分:
鉛直方向成分:
* 支点A,Bにおける反力を 、 とします。
水平方向の力のつり合いより、
鉛直方向の力のつり合いより、
モーメントのつり合い(A点まわり)より、
2. 軸方向力、せん断力、曲げモーメントの計算
* AC間(Aから荷重作用点まで)
軸方向力: (圧縮)
せん断力:
曲げモーメント: (xはAからの距離)
C点での曲げモーメント:
* CB間(荷重作用点からBまで)
軸方向力: (圧縮)
せん断力:
曲げモーメント: (xはAからの距離)
3. 軸方向力図、せん断力図、曲げモーメント図の作成
* 軸方向力図:梁全体にわたり圧縮で30kN
* せん断力図:AからCまで24kN、CからBまで-16kN
* 曲げモーメント図:Aで0kNm、Cで96kNm、Bで0kNm
3. 最終的な答え
* 反力:、、
* 軸方向力:AC間、CB間ともに圧縮30kN
* せん断力:AC間24kN、CB間-16kN
* 曲げモーメント:
* A点:0kNm
* C点:96kNm
* B点:0kNm
* 軸方向力図、せん断力図、曲げモーメント図は上記の値を元に作図してください。