2期間モデルにおける消費者の効用関数が $U(C_1, C_2) = 0.7 \ln(C_1) + 0.3 \ln(C_2)$ で与えられるとき、設備投資関数が外生的な場合の45度線分析における財政支出乗数を求める問題です。

応用数学経済学マクロ経済学ケインズ経済学財政支出乗数消費関数効用関数2期間モデル
2025/7/26

1. 問題の内容

2期間モデルにおける消費者の効用関数が U(C1,C2)=0.7ln(C1)+0.3ln(C2)U(C_1, C_2) = 0.7 \ln(C_1) + 0.3 \ln(C_2) で与えられるとき、設備投資関数が外生的な場合の45度線分析における財政支出乗数を求める問題です。

2. 解き方の手順

この問題では、2期間モデルにおける財政支出乗数を導出する必要があります。45度線分析(ケインジアンモデル)を想定しているので、総需要と総供給の均衡から考えます。
まず、総需要(AD)は、AD=C1+GAD = C_1 + G と表されます。ここで、C1C_1 は第1期の消費、GG は政府支出です。
総供給はYYで与えられています。均衡条件は、Y=ADY=ADすなわち、Y=C1+GY=C_1+Gです。
効用関数が U(C1,C2)=0.7ln(C1)+0.3ln(C2)U(C_1, C_2) = 0.7 \ln(C_1) + 0.3 \ln(C_2) であることから、C1C_1の限界消費性向は0.7であることがわかります。
つまり、C1=0.7YC_1 = 0.7Yです。(ただし、これは簡略化した議論で、本来は異時点間の予算制約式から導出する必要があります。)
均衡条件に代入すると、Y=0.7Y+GY = 0.7Y + Gとなります。
これをYYについて解くと、Y0.7Y=GY - 0.7Y = Gより、0.3Y=G0.3Y = G、したがって、Y=10.3G=103GY = \frac{1}{0.3}G = \frac{10}{3}Gとなります。
財政支出乗数は、政府支出の変化に対する所得の変化の割合なので、ΔYΔG\frac{\Delta Y}{\Delta G}で表されます。
この場合、ΔYΔG=103\frac{\Delta Y}{\Delta G} = \frac{10}{3}となります。

3. 最終的な答え

財政支出乗数は 103\frac{10}{3} です。

「応用数学」の関連問題

質量がそれぞれ0.2kgと0.3kgの物体AとBが、滑らかな水平面上に軽い糸で繋がれている。物体Aには左向きに1.0Nの力が、物体Bには右向きに1.5Nの力が加わっている。 (1) A, Bはどちら向...

力学運動方程式物理加速度張力
2025/7/26

質量2kgの物体Aと4kgの物体Bが軽い糸で繋がれて水平面上に置かれている。物体Bを12Nの力で右向きに引くとき、 (1) AとBの加速度を求める。 (2) AB間の糸の張力を求める。

力学運動方程式物理
2025/7/26

質量がそれぞれ2kg、3kgの物体A, Bが接して、なめらかな水平面上に置かれている。Aを右向きに20Nの力で押したとき、(1)物体の加速度、(2)A, Bが押し合う力をそれぞれ求める。

力学ニュートンの運動方程式加速度質量
2025/7/26

つるまきバネの下端に50gのおもりをつるすと全長が22cmになり、80gのおもりをつるすと全長が28cmになった。何もつるさないときのバネの長さと、このバネの弾性定数を求める問題です。

フックの法則弾性連立方程式物理
2025/7/26

与えられた2つの消費関数について、グラフを描き、限界消費性向を求める問題です。 消費関数は以下の通りです。 (1) $C = 100 + 0.8Y$ (2) $C = 150 + 0.7Y$ ここで、...

消費関数経済学グラフ一次関数限界消費性向
2025/7/26

## 問題の内容

ギブスの相律相図ギブズエネルギー熱力学自由度
2025/7/26

画像には、国際貿易に関する2つの問題(5.6と7)の一部が含まれています。5.6では相対価格と需要曲線(RD)に関する図が示され、7では貿易後の両国の所得と予算制約式に関する記述があります。特に7では...

経済学予算制約式相対価格貿易
2025/7/26

$4.32^n$ の整数部分が4桁であるような整数 $n$ の個数を求める問題です。ただし、$\log_{10} 2 = 0.3010$ および $\log_{10} 3 = 0.4771$ を使用し...

対数常用対数不等式桁数
2025/7/26

$\mu(x) = e^{\int 1 dx} = e^x$

微分方程式1階線形微分方程式積分因子
2025/7/26

$x$軸に沿って伝わる正弦波について、時刻$t=0$[s]における波の変位$y$の空間的な変化(図1)と、位置$x=0$[m]にある媒質の変位$y$の時間的な変化(図2)が与えられている。 (1) こ...

波動正弦波物理
2025/7/26