$y = -x^2 + 2ax - 4a + 5$ という2次関数で表される放物線Cについて、以下の問いに答える問題です。 (1) 点(1, 4)がC上にあるときの$a$の値を求める。 (2) Cの頂点が直線$y = 2x - 4$上にあるときの$a$の値を求める。 (3) $x = p$のときの$y$の値と、$x = p + 4$のときの$y$の値が等しいときの、その$y$の値を$a$を用いて表す。 (4) $0 \le x \le 2$における$y$の最大値を$M$、最小値を$m$とするとき、$M - m = 2$となる$a$の値を求め、さらに、そのうちの最大のものと最小のものを求める。

代数学二次関数放物線平方完成最大値最小値
2025/7/26

1. 問題の内容

y=x2+2ax4a+5y = -x^2 + 2ax - 4a + 5 という2次関数で表される放物線Cについて、以下の問いに答える問題です。
(1) 点(1, 4)がC上にあるときのaaの値を求める。
(2) Cの頂点が直線y=2x4y = 2x - 4上にあるときのaaの値を求める。
(3) x=px = pのときのyyの値と、x=p+4x = p + 4のときのyyの値が等しいときの、そのyyの値をaaを用いて表す。
(4) 0x20 \le x \le 2におけるyyの最大値をMM、最小値をmmとするとき、Mm=2M - m = 2となるaaの値を求め、さらに、そのうちの最大のものと最小のものを求める。

2. 解き方の手順

(1) 点(1, 4)がy=x2+2ax4a+5y = -x^2 + 2ax - 4a + 5上にあるので、x=1x = 1, y=4y = 4を代入します。
4=12+2a(1)4a+54 = -1^2 + 2a(1) - 4a + 5
4=1+2a4a+54 = -1 + 2a - 4a + 5
4=2a+44 = -2a + 4
0=2a0 = -2a
a=0a = 0
(2) y=x2+2ax4a+5y = -x^2 + 2ax - 4a + 5を平方完成します。
y=(x22ax)4a+5y = -(x^2 - 2ax) - 4a + 5
y=(x22ax+a2a2)4a+5y = -(x^2 - 2ax + a^2 - a^2) - 4a + 5
y=(xa)2+a24a+5y = -(x - a)^2 + a^2 - 4a + 5
頂点は(a,a24a+5)(a, a^2 - 4a + 5)です。
頂点がy=2x4y = 2x - 4上にあるので、y=2x4y = 2x - 4に頂点の座標を代入します。
a24a+5=2a4a^2 - 4a + 5 = 2a - 4
a26a+9=0a^2 - 6a + 9 = 0
(a3)2=0(a - 3)^2 = 0
a=3a = 3
(3) x=px = pのときy=p2+2ap4a+5y = -p^2 + 2ap - 4a + 5
x=p+4x = p + 4のときy=(p+4)2+2a(p+4)4a+5y = -(p + 4)^2 + 2a(p + 4) - 4a + 5
x=px = px=p+4x = p + 4のときyyの値が等しいので、
p2+2ap4a+5=(p2+8p+16)+2ap+8a4a+5-p^2 + 2ap - 4a + 5 = -(p^2 + 8p + 16) + 2ap + 8a - 4a + 5
p2+2ap4a+5=p28p16+2ap+4a+5-p^2 + 2ap - 4a + 5 = -p^2 - 8p - 16 + 2ap + 4a + 5
4a=8p16+4a-4a = -8p - 16 + 4a
8a=8p16-8a = -8p - 16
a=p+2a = p + 2
p=a2p = a - 2
y=p2+2ap4a+5y = -p^2 + 2ap - 4a + 5に代入して、p=a2p = a - 2を代入します。
y=(a2)2+2a(a2)4a+5y = -(a - 2)^2 + 2a(a - 2) - 4a + 5
y=(a24a+4)+2a24a4a+5y = -(a^2 - 4a + 4) + 2a^2 - 4a - 4a + 5
y=a2+4a4+2a28a+5y = -a^2 + 4a - 4 + 2a^2 - 8a + 5
y=a24a+1y = a^2 - 4a + 1
(4) y=(xa)2+a24a+5y = -(x-a)^2 + a^2 -4a + 5
0x20 \le x \le 2におけるyyの最大値MM、最小値mmを考える。
Mm=2M - m = 2となるaaの値を求める。
(i) a<0a<0の時、Mはx=0x=0の時、mmx=2x=2の時
M=0+2a(0)4a+5=4a+5M= -0 + 2a(0) -4a+5=-4a+5
m=22+2a(2)4a+5=4+4a4a+5=1m = -2^2 +2a(2) -4a +5 = -4+4a-4a+5=1
Mm=2M-m=2
(4a+5)1=2(-4a+5) - 1=2
4a+4=2-4a+4 =2
4a=2-4a=-2
a=1/2a=1/2 これはa<0a<0を満たさない
(ii) 0a20 \le a \le 2の時、Mはx=ax=aの時、mmx=0x=0またはx=2x=2のどちらか
M=a24a+5M = a^2 - 4a+5
x=0x=0の時、y=4a+5y= -4a+5
x=2x=2の時、y=4+4a4a+5=1y=-4+4a-4a+5=1
Mm=2M-m=2

1. -4a+5 < 1$の時、$m = -4a+5$

a24a+5(4a+5)=2a^2 -4a+5 - (-4a+5) = 2
a2=2a^2=2
a=2a = \sqrt2

2. -4a+5>1$の時、$m = 1$

a24a+51=2a^2-4a+5 -1 = 2
a24a+2=0a^2-4a+2=0
a=2+2,22a=2+\sqrt2, 2-\sqrt2
0a20 \le a \le 2なので、a=22a=2-\sqrt2
(iii) a>2a >2の時、MMx=2x=2の時、mmx=0x=0の時
M=1M = 1
m=4a+5m= -4a+5
Mm=2M-m=2
1(4a+5)=21-(-4a+5)=2
1+4a5=21+4a-5=2
4a4=24a-4=2
4a=64a=6
a=3/2a=3/2 これはa>2a>2を満たさない
aaの値を求める個数は2個でa=22,a=2a=2-\sqrt2, a=\sqrt2
M=2,m=22M = \sqrt2, m=2-\sqrt2

3. 最終的な答え

7: ア. 0
8: エ. 3
9: ウ. a24a+1a^2 - 4a + 1
10: イ. 2
11: イ. 2\sqrt{2}
12: ア. 222-\sqrt{2}

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