逆行列を求めるには、いくつかの方法がありますが、ここでは掃き出し法を用いて解きます。
まず、与えられた行列 A に単位行列 I を並べた拡大行列 [A∣I] を作ります。 [A∣I]=2−1334001−1∣∣∣100010001 次に、この拡大行列を基本変形を用いて、左側の行列が単位行列になるように変形します。つまり、[I∣A−1] の形に変形することを目指します。 (1) 1行目を1/2倍します。
1−133/24001−1∣∣∣1/200010001 (2) 2行目に1行目を足します。
1033/211/2001−1∣∣∣1/21/20010001 (3) 3行目から1行目の3倍を引きます。
1003/211/2−9/201−1∣∣∣1/21/2−3/2010001 (4) 2行目を2/11倍します。
1003/21−9/202/11−1∣∣∣1/21/11−3/202/110001 (5) 1行目から2行目の3/2倍を引きます。
10001−9/2−3/112/11−1∣∣∣4/111/11−3/2−3/112/110001 (6) 3行目に2行目の9/2倍を足します。
100010−3/112/11−7/11∣∣∣4/111/11−3/11−3/112/119/11001 (7) 3行目を-11/7倍します。
100010−3/112/111∣∣∣4/111/113/7−3/112/11−9/700−11/7 (8) 1行目に3行目の3/11倍を足します。
10001002/111∣∣∣37/771/113/7−48/772/11−9/7−3/70−11/7 (9) 2行目から3行目の2/11倍を引きます。
100010001∣∣∣37/771/773/7−48/7732/77−9/7−3/72/7−11/7 したがって、A−1=37/771/773/7−48/7732/77−9/7−3/72/7−11/7