次の微分方程式 $\frac{d^2y}{dx^2} + 4\frac{dy}{dx} + 4y = 25\cos{x}$ は、一般解 $y = C_1 e^{-2x} + C_2 xe^{-2x} + 4\sin{x} + 3\cos{x}$ を持つ。このとき、与えられた選択肢の中から特殊解となるものを全て選ぶ。

解析学微分方程式特殊解一般解定数変化法
2025/7/26

1. 問題の内容

次の微分方程式
d2ydx2+4dydx+4y=25cosx\frac{d^2y}{dx^2} + 4\frac{dy}{dx} + 4y = 25\cos{x}
は、一般解
y=C1e2x+C2xe2x+4sinx+3cosxy = C_1 e^{-2x} + C_2 xe^{-2x} + 4\sin{x} + 3\cos{x}
を持つ。このとき、与えられた選択肢の中から特殊解となるものを全て選ぶ。

2. 解き方の手順

一般解は、y=yh+ypy = y_h + y_p の形で表される。ここで、yhy_h は同次方程式 d2ydx2+4dydx+4y=0\frac{d^2y}{dx^2} + 4\frac{dy}{dx} + 4y = 0 の一般解であり、ypy_p は非同次方程式の特殊解である。
yh=C1e2x+C2xe2xy_h = C_1 e^{-2x} + C_2 xe^{-2x} であるから、特殊解 ypy_py=4sinx+3cosxy = 4\sin{x} + 3\cos{x} である。
特殊解となるのは、与えられた一般解から同次解を引いたものである。
したがって、与えられた選択肢の中から、定数 C1,C2C_1, C_2 を適当に選ぶことで、一般解の形にできるものを選ぶ。
選択肢を一つずつ確認する。
* y=sinxy = \sin{x}:これは 4sinx+3cosx4\sin{x} + 3\cos{x} の形にならず、同次解の項もないので、特殊解ではない。
* y=cosxy = \cos{x}:これは 4sinx+3cosx4\sin{x} + 3\cos{x} の形にならず、同次解の項もないので、特殊解ではない。
* y=4sinx+3cosxy = 4\sin{x} + 3\cos{x}:これは特殊解の形であり、 C1=C2=0C_1 = C_2 = 0 とすれば一般解の形になるので、特殊解である。
* y=e2x4sinx+3cosxy = e^{-2x} - 4\sin{x} + 3\cos{x}C1=1,C2=0C_1 = 1, C_2 = 0 とすれば、一般解の形になるので、特殊解である。
* y=e2x+4sinx+3cosxy = e^{-2x} + 4\sin{x} + 3\cos{x}C1=1,C2=0C_1 = 1, C_2 = 0 とすれば、一般解の形になるので、特殊解である。
* y=xe2x4sinx+3cosxy = xe^{-2x} - 4\sin{x} + 3\cos{x}C1=0,C2=1C_1 = 0, C_2 = 1 とすれば、一般解の形になるので、特殊解である。
* y=xe2x+4sinx+3cosxy = xe^{-2x} + 4\sin{x} + 3\cos{x}C1=0,C2=1C_1 = 0, C_2 = 1 とすれば、一般解の形になるので、特殊解である。

3. 最終的な答え

y=4sinx+3cosxy = 4\sin{x} + 3\cos{x}
y=e2x4sinx+3cosxy = e^{-2x} - 4\sin{x} + 3\cos{x}
y=e2x+4sinx+3cosxy = e^{-2x} + 4\sin{x} + 3\cos{x}
y=xe2x4sinx+3cosxy = xe^{-2x} - 4\sin{x} + 3\cos{x}
y=xe2x+4sinx+3cosxy = xe^{-2x} + 4\sin{x} + 3\cos{x}

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