媒介変数 $t$ を用いて $x = t^2 e^{2t}$ および $y = (t^2 + t + 1)e^t$ と表されるとき、$\frac{dy}{dx}$ を計算する問題です。画像の計算過程においていくつかの誤りがあり、正しい $\frac{dy}{dx}$ を求める必要があります。

解析学微分媒介変数表示合成関数の微分
2025/7/26

1. 問題の内容

媒介変数 tt を用いて x=t2e2tx = t^2 e^{2t} および y=(t2+t+1)ety = (t^2 + t + 1)e^t と表されるとき、dydx\frac{dy}{dx} を計算する問題です。画像の計算過程においていくつかの誤りがあり、正しい dydx\frac{dy}{dx} を求める必要があります。

2. 解き方の手順

まず、dxdt\frac{dx}{dt} および dydt\frac{dy}{dt} を計算します。
x=t2e2tx = t^2 e^{2t} より、積の微分法を用いて
dxdt=ddt(t2e2t)=2te2t+t2(2e2t)=2te2t+2t2e2t=2t(1+t)e2t\frac{dx}{dt} = \frac{d}{dt}(t^2 e^{2t}) = 2t e^{2t} + t^2 (2e^{2t}) = 2t e^{2t} + 2t^2 e^{2t} = 2t(1+t)e^{2t}
次に、y=(t2+t+1)ety = (t^2 + t + 1)e^t より、積の微分法を用いて
dydt=ddt((t2+t+1)et)=(2t+1)et+(t2+t+1)et=(t2+3t+2)et=(t+1)(t+2)et\frac{dy}{dt} = \frac{d}{dt}((t^2 + t + 1)e^t) = (2t + 1)e^t + (t^2 + t + 1)e^t = (t^2 + 3t + 2)e^t = (t+1)(t+2)e^t
dydx=dy/dtdx/dt\frac{dy}{dx} = \frac{dy/dt}{dx/dt} なので、
dydx=(t+1)(t+2)et2t(1+t)e2t=(t+2)et2te2t=t+22tet\frac{dy}{dx} = \frac{(t+1)(t+2)e^t}{2t(1+t)e^{2t}} = \frac{(t+2)e^t}{2te^{2t}} = \frac{t+2}{2te^t}

3. 最終的な答え

dydx=t+22tet\frac{dy}{dx} = \frac{t+2}{2te^t}

「解析学」の関連問題

次の4つの関数について、増減を調べ、グラフを描く問題です。 (1) $y = \frac{1}{x^2 + 4}$ (2) $y = x\sqrt{3 - x}$ (3) $y = (x + 1)e^...

関数の増減グラフ微分導関数極値
2025/7/27

領域 $E: x, y, z \geq 0, x^2 + y^2 + z^2 \leq 4$ 上での三重積分 $I = \iiint_E z\,dx\,dy\,dz$ の値を求めます。

三重積分球座標変換積分
2025/7/27

領域 $E = \{ (x, y, z) \mid 0 \le x, 0 \le y, 0 \le z, x+y+z \le 1 \}$ において、三重積分 $I = \iiint_E e^{x+y+...

三重積分積分多重積分指数関数
2025/7/27

$k$ を実数の定数とする。 $\tan \theta = k$ ...(1) $2\cos \theta + 1 \ge 0$ ...(2) (1) $k=1$ のとき、$0 \le \theta ...

三角関数方程式不等式tancos解の範囲
2025/7/27

点 $(2, 1)$ から放物線 $y = x^2 - 3x + 4$ に引いた2本の接線と、この放物線が囲む図形の面積を求める問題です。

積分接線放物線面積
2025/7/27

$\tan^{-1}(\tan(\frac{2}{3}\pi))$ の値を求める問題です。

三角関数逆三角関数tan値域
2025/7/26

問題2.2.1では、逆三角関数の値を求める問題です。具体的には、 (1) $cos^{-1}(-\frac{1}{2})$ (2) $tan^{-1}(tan(\frac{3}{4}\pi))$ (3...

逆三角関数三角関数計算等式
2025/7/26

関数 $f(x) = x^3 - 9x^2 + 15x + 7$ について、以下の問いに答えます。 (1) $f(x)$ の増減を調べ、極値を求め、極値をとる $x$ の値を求めます。 (2) $k$...

微分極値増減三次関数方程式の解
2025/7/26

定積分 $\int_{\frac{1}{2}}^{\frac{5}{4}} \sqrt{18x-8} \, dx$ を計算します。

定積分置換積分不定積分計算
2025/7/26

数列 $\{a_n\}$ の初項から第 $n$ 項までの和 $S_n$ が $S_n = 2^{n+1} - n - 2$ で与えられているとき、以下の問いに答えます。 (1) 数列 $\{a_n\}...

数列級数等比数列和の公式
2025/7/26