三角形ABCにおいて、$AB=9$ cm, $BC=8$ cm, $AC=3$ cmである。三角形ABCの内心をIとし、直線AIと辺BCの交点をPとするとき、$AI:IP$を求めよ。

幾何学三角形内心角の二等分線チェバの定理
2025/7/26

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、AB=9AB=9 cm, BC=8BC=8 cm, AC=3AC=3 cmである。三角形ABCの内心をIとし、直線AIと辺BCの交点をPとするとき、AI:IPAI:IPを求めよ。

2. 解き方の手順

まず、角の二等分線の性質を利用してBP:PCを求めます。
角Aの二等分線APが辺BCと交わる点をPとすると、BP:PC=AB:ACBP:PC = AB:ACが成り立ちます。
BP:PC=9:3=3:1BP:PC = 9:3 = 3:1
BC=8BC=8 cmなので、BP=8×33+1=8×34=6BP = 8 \times \frac{3}{3+1} = 8 \times \frac{3}{4} = 6 cm
PC=8×13+1=8×14=2PC = 8 \times \frac{1}{3+1} = 8 \times \frac{1}{4} = 2 cm
次に、チェバの定理を利用してAI:IPを求めます。
三角形ABCにおいて、点Iは内心であるから、BIは角Bの二等分線、CIは角Cの二等分線となる。
BIとACの交点をQ、CIとABの交点をRとする。
チェバの定理より、
ARRB×BPPC×CQQA=1\frac{AR}{RB} \times \frac{BP}{PC} \times \frac{CQ}{QA} = 1
ここで、AR:RC=AB:BCAR:RC = AB:BCより、AR:RC=9:8AR:RC = 9:8
CQ:QA=BC:BACQ:QA = BC:BAより、CQ:QA=8:9CQ:QA = 8:9
すると、
ARRB=ACBC=38\frac{AR}{RB} = \frac{AC}{BC}= \frac{3}{8}
CQQA=BCBA=89\frac{CQ}{QA} = \frac{BC}{BA}= \frac{8}{9}
APPBBPPCCQQA=ARRBBPPCCQQA=1\frac{AP}{PB} \cdot \frac{BP}{PC} \cdot \frac{CQ}{QA} = \frac{AR}{RB} \cdot \frac{BP}{PC} \cdot \frac{CQ}{QA} = 1
99=1\frac{9}{9} = 1
ここで、内心Iに関する以下の性質を利用します。
三角形ABCの内心をIとするとき、AIは角Aの二等分線であり、AI:IP=(AB+AC):BCAI:IP = (AB+AC):BC が成り立つ。
AI:IP=(9+3):8=12:8=3:2AI:IP = (9+3):8 = 12:8 = 3:2

3. 最終的な答え

AI:IP=3:2AI:IP = 3:2

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