三角形ABCにおいて、$AB=6$, $BC=9$, $AC=10$である。三角形ABCの内心をIとし、直線BIと辺ACの交点をPとする。このとき、$BI:IP$を求めよ。

幾何学三角形内心角の二等分線
2025/7/26

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、AB=6AB=6, BC=9BC=9, AC=10AC=10である。三角形ABCの内心をIとし、直線BIと辺ACの交点をPとする。このとき、BI:IPBI:IPを求めよ。

2. 解き方の手順

まず、角の二等分線の性質を利用してAPとPCの比を求める。角Bの二等分線BPは、辺ACをAB:BCAB:BCの比に内分する。したがって、
AP:PC=AB:BC=6:9=2:3AP:PC = AB:BC = 6:9 = 2:3
次に、APとPCの比が2:3であることから、APとACの長さの関係を考える。AP:AC=2:(2+3)=2:5AP:AC = 2:(2+3) = 2:5 より、AP=25AC=25×10=4AP = \frac{2}{5} AC = \frac{2}{5} \times 10 = 4 である。
次に、メネラウスの定理を三角形APCと直線BIに適用する。
AIIC×CBBP×PIIA=1\frac{AI}{IC} \times \frac{CB}{BP} \times \frac{PI}{IA} = 1
ABC\triangle ABCの内心Iについて、AIAIBIBICICIはそれぞれ角A、角B、角Cの二等分線である。よって、内心Iは三角形の三つの角の二等分線の交点である。角の二等分線の性質より、三角形ABIと三角形CBIについて、
AIIC=AB+ACBC=6+109=169\frac{AI}{IC} = \frac{AB+AC}{BC} = \frac{6+10}{9} = \frac{16}{9}
三角形ABCの内心Iに対して、線分BIを延長した直線と辺ACの交点をPとするとき、BI:IPBI:IPの比を求める。メネラウスの定理ではなく、角の二等分線の性質を利用した方が簡単である。
三角形ABCにおいて、角Bの二等分線BPについて、角の二等分線の性質から、
AI:IC=(AB+BC):AC=AB+BCAC=6+910=1510=32AI:IC = (AB+BC) : AC = \frac{AB+BC}{AC} = \frac{6+9}{10} = \frac{15}{10} = \frac{3}{2}
角Bの二等分線BPは、角Bを二等分するので、ABP=CBP\angle ABP = \angle CBP
三角形ABIと三角形IBCに着目し、内心Iは角の二等分線の交点であるから、角の二等分線の性質より、
BI:IP=(AB+BC):AC=6+910=155=3:2BI:IP = (AB+BC) : AC = \frac{6+9}{10}=\frac{15}{5}=3:2
三角形ABCにおいて、AP:PC=2:3なので、
AIICCBBPPIIA=1\frac{AI}{IC}\cdot \frac{CB}{BP}\cdot \frac{PI}{IA}=1
ABBC=6:9=2:3\frac{AB}{BC}=6:9 = 2:3.
ABBCAPPC\frac{AB}{BC}\cdot\frac{AP}{PC}
BIIP=AB+BCAC=6+910=155=31\frac{BI}{IP}=\frac{AB+BC}{AC} = \frac{6+9}{10}= \frac{15}{5}=\frac{3}{1}

3. 最終的な答え

BI:IP=3:1BI:IP=3:1

「幾何学」の関連問題

空間内に与えられた条件を満たす平面の方程式を求める問題です。具体的には、以下の3つの問題を解きます。 (1) 3点A(1,4,2), B(3,-2,0), C(2,1,3) を通る平面の方程式を求めま...

空間ベクトル平面の方程式法線ベクトル外積
2025/7/27

平面上にベクトル $\vec{a}$, $\vec{b}$ があり、 $|\vec{a}| = |\vec{b}| = 2$, $|\vec{a} - \vec{b}| = 2\sqrt{3}$ を満...

ベクトル内積最大値最小値
2025/7/27

三角形OABにおいて、OA=2、OB=3、AB=4である。点Oから辺ABに下ろした垂線の足をHとする。$\vec{OA} = \vec{a}$、$\vec{OB} = \vec{b}$とおくとき、$\...

ベクトル三角形内積垂線ベクトルの分解
2025/7/27

半径5cmの円の2倍の面積を持つ円の半径を求める問題です。ただし、$ \sqrt{2} = 1.41 $として、小数第1位まで求める必要があります。

面積半径平方根計算
2025/7/27

問題は、2点 $(-3, 1)$ と $(2, 4)$ を通る直線の式を求める問題です。

直線傾き直線の方程式座標
2025/7/27

平行四辺形OABCがあり、点Aの座標が$(-2, 4)$、点Bの座標が$(6, 10)$である。このとき、点Cの座標を求め、平行四辺形OABCの面積を2等分する直線の傾きを求めよ。

座標平面平行四辺形面積中点傾き
2025/7/27

座標平面上に原点O、点A(-2, 4)、点B(6, 10)を頂点とする平行四辺形OABCがある。このとき、平行四辺形OABCの面積を2等分する直線の傾きを求めよ。

平行四辺形面積座標平面傾きベクトル
2025/7/27

直線 $l: y = 2x + 3$ 上に $y$ 座標が正である点 $P$ をとります。$P$ を通り $y$ 軸に平行な直線と $x$ 軸との交点を $Q$ とします。$PQ$ を 1 辺とする正...

座標直線正方形代数
2025/7/27

平行四辺形ABCDにおいて、以下の比を求める問題です。 (1) EがCDの中点のとき、BO:OF:FDを求める。 (2) AE:ED = 1:4のとき、AF:FO:OCを求める。

平行四辺形相似線分の比
2025/7/27

L字型のタイルが200枚ある。このタイルを隙間なく並べて最大の正方形を作るとき、タイルは全部で何枚必要か。

面積正方形タイル図形
2025/7/27