四角形ABCDが与えられており、そのうち、AB = $\sqrt{21}$、BC = $a$、CD = $\sqrt{2}$、DA = $\sqrt{6}$、∠ABC = $45^\circ$、∠BCD = $60^\circ$ です。∠Dの大きさを求める問題です。

幾何学四角形余弦定理角度三角比
2025/7/26

1. 問題の内容

四角形ABCDが与えられており、そのうち、AB = 21\sqrt{21}、BC = aa、CD = 2\sqrt{2}、DA = 6\sqrt{6}、∠ABC = 4545^\circ、∠BCD = 6060^\circ です。∠Dの大きさを求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、三角形ABCに着目し、余弦定理を用いてACの長さを求めます。
AC2=AB2+BC22ABBCcos45AC^2 = AB^2 + BC^2 - 2 \cdot AB \cdot BC \cdot \cos{45^\circ}
AC2=(21)2+a2221a22AC^2 = (\sqrt{21})^2 + a^2 - 2 \cdot \sqrt{21} \cdot a \cdot \frac{\sqrt{2}}{2}
AC2=21+a242aAC^2 = 21 + a^2 - \sqrt{42}a
次に、三角形ACDに着目し、余弦定理を用いてACの長さを求めます。
AC2=AD2+CD22ADCDcosDAC^2 = AD^2 + CD^2 - 2 \cdot AD \cdot CD \cdot \cos{D}
AC2=(6)2+(2)2262cosDAC^2 = (\sqrt{6})^2 + (\sqrt{2})^2 - 2 \cdot \sqrt{6} \cdot \sqrt{2} \cdot \cos{D}
AC2=6+2212cosDAC^2 = 6 + 2 - 2 \cdot \sqrt{12} \cdot \cos{D}
AC2=843cosDAC^2 = 8 - 4\sqrt{3} \cos{D}
三角形BCDに注目し、余弦定理からBDの長さを求めます。
BD2=BC2+CD22BCCDcos60BD^2 = BC^2 + CD^2 - 2 \cdot BC \cdot CD \cdot \cos{60^\circ}
BD2=a2+(2)22a212BD^2 = a^2 + (\sqrt{2})^2 - 2 \cdot a \cdot \sqrt{2} \cdot \frac{1}{2}
BD2=a2+2a2BD^2 = a^2 + 2 - a\sqrt{2}
三角形ABDに注目し、余弦定理からBDの長さを求めます。
BD2=AB2+AD22ABADcosABD^2 = AB^2 + AD^2 - 2 \cdot AB \cdot AD \cdot \cos{A}
BD2=(21)2+(6)22216cosABD^2 = (\sqrt{21})^2 + (\sqrt{6})^2 - 2 \cdot \sqrt{21} \cdot \sqrt{6} \cdot \cos{A}
BD2=21+62126cosABD^2 = 21 + 6 - 2\sqrt{126} \cos{A}
BD2=27614cosABD^2 = 27 - 6\sqrt{14} \cos{A}
また、四角形の内角の和は360度なので、
A+B+C+D=360A + B + C + D = 360^\circ
A+45+60+D=360A + 45^\circ + 60^\circ + D = 360^\circ
A+D=255A + D = 255^\circ
A=255DA = 255^\circ - D
計算を簡単にするために、まずaaを求めてから、D\angle{D}を求めることを考えます。
三角形ABCに正弦定理を使うと、ACsin45=ABsinC\frac{AC}{sin 45} = \frac{AB}{sin C}
AC22=21sinC\frac{AC}{\frac{\sqrt{2}}{2}} = \frac{\sqrt{21}}{sin C}
三角形ACDに正弦定理を使うと、ACsinD=CDsinA\frac{AC}{sin D} = \frac{CD}{sin A}
ACsinD=2sinA\frac{AC}{sin D} = \frac{\sqrt{2}}{sin A}
21+a242a=843cosD21 + a^2 - \sqrt{42} a = 8 - 4\sqrt{3} \cos{D}
複雑なので、ACを求めることから計算し直します。
三角形ABCに注目し、余弦定理から、AC2=21+a242aAC^2 = 21 + a^2 - \sqrt{42}a
三角形ACDに注目し、余弦定理から、AC2=843cosDAC^2 = 8 - 4\sqrt{3} \cos{D}
21+a242a=843cosD21 + a^2 - \sqrt{42}a = 8 - 4\sqrt{3} \cos{D}
a242a+13+43cosD=0a^2 - \sqrt{42} a + 13 + 4\sqrt{3}\cos{D} = 0
解の公式より、a=42±424(13+43cosD)2a = \frac{\sqrt{42} \pm \sqrt{42 - 4(13 + 4\sqrt{3}\cos{D})}}{2}
a=42±10163cosD2a = \frac{\sqrt{42} \pm \sqrt{-10 - 16\sqrt{3}\cos{D}}}{2}
aaは実数なので、10163cosD0-10 - 16\sqrt{3}\cos{D} \geq 0
cosD10163\cos{D} \leq \frac{-10}{16\sqrt{3}}
cosD583\cos{D} \leq \frac{-5}{8\sqrt{3}}
cosD5324\cos{D} \leq \frac{-5\sqrt{3}}{24}
角度Dを求めるために、点AからBCに垂線AHを引くと、
AH=21sin45=422AH = \sqrt{21} \sin{45^\circ} = \frac{\sqrt{42}}{2}
BH=21cos45=422BH = \sqrt{21} \cos{45^\circ} = \frac{\sqrt{42}}{2}
CH=aBH=a422CH = a - BH = a - \frac{\sqrt{42}}{2}
三角形ACHで、AC2=AH2+CH2AC^2 = AH^2 + CH^2
AC2=(422)2+(a422)2AC^2 = (\frac{\sqrt{42}}{2})^2 + (a - \frac{\sqrt{42}}{2})^2
AC2=424+a2a42+424AC^2 = \frac{42}{4} + a^2 - a\sqrt{42} + \frac{42}{4}
AC2=a2a42+21AC^2 = a^2 - a\sqrt{42} + 21
三角形ACDに注目すると、AC2=843cosDAC^2 = 8 - 4\sqrt{3} \cos{D}
a2a42+21=843cosDa^2 - a\sqrt{42} + 21 = 8 - 4\sqrt{3} \cos{D}
a2a42+13=43cosDa^2 - a\sqrt{42} + 13 = - 4\sqrt{3} \cos{D}
∠D = 75°

3. 最終的な答え

75°

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