質量 $5.0 \text{ kg}$ の物体が水平な床の上に置かれている。物体を水平より $30^\circ$ 上向きに $20 \text{ N}$ の力で引っ張ったとき、床から物体に働く垂直抗力の大きさを求めよ。ただし、重力加速度の大きさを $g = 9.8 \text{ m/s}^2$ とし、物体は床から浮き上がらないものとする。有効数字2桁で答える。

応用数学物理力学力のつり合い垂直抗力三角関数
2025/3/11

1. 問題の内容

質量 5.0 kg5.0 \text{ kg} の物体が水平な床の上に置かれている。物体を水平より 3030^\circ 上向きに 20 N20 \text{ N} の力で引っ張ったとき、床から物体に働く垂直抗力の大きさを求めよ。ただし、重力加速度の大きさを g=9.8 m/s2g = 9.8 \text{ m/s}^2 とし、物体は床から浮き上がらないものとする。有効数字2桁で答える。

2. 解き方の手順

まず、物体に働く力を図示する。物体には、重力、糸の張力、垂直抗力が働いている。
重力は mgmg であり、 m=5.0 kgm = 5.0 \text{ kg}g=9.8 m/s2g = 9.8 \text{ m/s}^2 なので、mg=5.0 kg×9.8 m/s2=49 Nmg = 5.0 \text{ kg} \times 9.8 \text{ m/s}^2 = 49 \text{ N} である。
糸の張力は 20 N20 \text{ N} であり、水平方向と 3030^\circ の角度をなしている。
張力を水平方向と鉛直方向に分解すると、水平方向の成分は 20cos30 N20 \cos 30^\circ \text{ N}、鉛直方向の成分は 20sin30 N20 \sin 30^\circ \text{ N} である。
20cos30=20×3217.3 N20 \cos 30^\circ = 20 \times \frac{\sqrt{3}}{2} \approx 17.3 \text{ N}
20sin30=20×12=10 N20 \sin 30^\circ = 20 \times \frac{1}{2} = 10 \text{ N}
鉛直方向の力のつり合いを考えると、垂直抗力を NN とすると、
N+20sin30=mgN + 20 \sin 30^\circ = mg
N+10 N=49 NN + 10 \text{ N} = 49 \text{ N}
N=49 N10 N=39 NN = 49 \text{ N} - 10 \text{ N} = 39 \text{ N}
有効数字2桁で答えるので、39 N39 \text{ N}

3. 最終的な答え

39 N39 \text{ N}

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