数列 $\{a_n\}$ が与えられており、その漸化式は $a_1 = 2$, $a_2 = 3$, $a_{n+2} = a_{n+1} + 2a_n$ で定義されています。この数列の一般項 $a_n$ を求める問題です。

代数学数列漸化式特性方程式一般項
2025/7/27

1. 問題の内容

数列 {an}\{a_n\} が与えられており、その漸化式は a1=2a_1 = 2, a2=3a_2 = 3, an+2=an+1+2ana_{n+2} = a_{n+1} + 2a_n で定義されています。この数列の一般項 ana_n を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、特性方程式を求めます。漸化式 an+2=an+1+2ana_{n+2} = a_{n+1} + 2a_n から、特性方程式は次のようになります。
x2=x+2x^2 = x + 2
この方程式を解きます。
x2x2=0x^2 - x - 2 = 0
(x2)(x+1)=0(x - 2)(x + 1) = 0
したがって、特性解は x=2,1x = 2, -1 です。
よって、数列の一般項は次の形で表されます。
an=A(2)n+B(1)na_n = A(2)^n + B(-1)^n
ここで、AABB は定数です。初期条件 a1=2a_1 = 2a2=3a_2 = 3 を用いて AABB を求めます。
n=1n = 1 のとき:
a1=2A+(1)B=2a_1 = 2A + (-1)B = 2
n=2n = 2 のとき:
a2=4A+B=3a_2 = 4A + B = 3
この連立方程式を解きます。最初の式をBBについて解くとB=2A2B=2A-2となります。これを二番目の式に代入すると
4A+(2A2)=34A + (2A-2) = 3
6A=56A=5
A=56A = \frac{5}{6}
よって、B=2(56)2=532=13B = 2(\frac{5}{6}) - 2 = \frac{5}{3} - 2 = -\frac{1}{3} となります。
したがって、一般項は次のようになります。
an=56(2)n13(1)na_n = \frac{5}{6}(2)^n - \frac{1}{3}(-1)^n
an=56(2)n13(1)n=52n6(1)n3a_n = \frac{5}{6}(2)^n - \frac{1}{3}(-1)^n = \frac{5 \cdot 2^{n}}{6} - \frac{(-1)^n}{3}
an=52n13(1)n3a_n = \frac{5 \cdot 2^{n-1}}{3} - \frac{(-1)^n}{3}
an=52n1(1)n3a_n = \frac{5 \cdot 2^{n-1} - (-1)^n}{3}

3. 最終的な答え

an=52n1(1)n3a_n = \frac{5 \cdot 2^{n-1} - (-1)^n}{3}

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