## 問題の概要
この問題は、2つの独立した問題から構成されています。
1. **並び方とグループ分け**: 8人(大人5人、子供3人)の並び方とグループ分けに関する問題です。具体的には、子供たちが隣り合うような並び方の総数と、8人を2つのグループに分ける方法の総数を求めます。
2. **カードの確率**: 1から5までの数字が書かれた赤いカードと白いカードがそれぞれ5枚ずつあります。この中から2枚のカードを同時に取り出すときの確率に関する問題です。具体的には、取り出し方の総数、2枚とも偶数である確率、2枚が同じ色でかつ偶数である確率、2枚が同じ色であるかまたは偶数である確率を求めます。
## 解き方の手順
### [1] (1) 子供たちが隣り合うような並び方の総数
1. 子供3人をひとまとめにして考えます。この「子供グループ」と大人5人を並べる方法は、$6!$ 通りです。
2. 子供グループの中での並び方は、$3!$ 通りです。
3. したがって、子供たちが隣り合うような並び方の総数は、$6! \times 3!$ 通りです。
### [1] (2) 8人を2組に分ける方法の総数
1. 8人を2つのグループに分ける方法は、各グループに最低1人が含まれている必要があるため、グループの人数は (1,7), (2,6), (3,5), (4,4) のいずれかになります。
2. グループ分けの場合の数は、組み合わせの考え方を使います。
* (1,7): = 8
* (2,6): = 28
* (3,5): = 56
* (4,4): = 70
3. (4,4) の分け方の場合、同じ人数なので、半分に割る必要があります。よって、70/2 = 35。
4. したがって、2組に分ける総数は $8 + 28 + 56 + 35 = 127$ 通りです。
### [2] (1) 取り出し方の総数
1. 全部で10枚のカードから2枚を選ぶ組み合わせなので、$_{10}C_2$ を計算します。
### [2] (2) 取り出したカードの数字が2枚とも偶数である確率
1. 偶数のカードは、赤と白それぞれに2枚ずつ(2と4)あるので、合計4枚です。
2. 4枚の偶数カードから2枚を選ぶ組み合わせは、$_4C_2$ 通りです。
3. したがって、2枚とも偶数である確率は、$\frac{_4C_2}{_{10}C_2} = \frac{6}{45} = \frac{2}{15}$ です。
### [2] (3) 取り出した2枚のカードが同じ色で、かつ数字が偶数のみである確率
1. 同じ色で偶数であるカードの組み合わせは、赤の(2,4) または 白の(2,4)の組み合わせです。
2. それぞれの色で偶数のカード2枚を選ぶ組み合わせは $_2C_2 = 1$ 通りです。
3. 赤と白があるので、同じ色で偶数の組み合わせは $1+1=2$ 通りです。
4. したがって、確率は $\frac{2}{45}$ です。
### [2] (4) 取り出した2枚のカードが同じ色か、または数字が偶数のみである確率
1. 同じ色のカードを取り出す確率を計算します。同じ色を取り出す組み合わせは、赤の5枚から2枚、または白の5枚から2枚を選ぶ組み合わせです。
* 赤から2枚:
* 白から2枚:
* 合計: 通り
2. 数字が偶数のみの確率([2](2)より): $\frac{6}{45}$
3. 「同じ色 *または* 偶数」なので、和集合の考え方を使います。
4. 「同じ色 *かつ* 偶数」の確率は、[2](3)で求めた $\frac{2}{45}$ です。
5. 和集合の確率は、
ここで、を「同じ色」、を「偶数のみ」とすると、
6. したがって、確率は、
## 最終的な答え
[1]
(1) 4320
(2) 127
[2]
(1) 45
(2) 2/15
(3) 2/45
(4) 8/15