整数 $n$ について、「$n^3 + 1$ が奇数ならば、$n$ は偶数である」という命題を、対偶を用いて証明する。

数論命題証明対偶整数の性質偶数奇数代数
2025/7/27

1. 問題の内容

整数 nn について、「n3+1n^3 + 1 が奇数ならば、nn は偶数である」という命題を、対偶を用いて証明する。

2. 解き方の手順

この命題の対偶は、「nn が奇数ならば、n3+1n^3 + 1 は偶数である」となる。
この対偶を証明する。
nn が奇数であると仮定する。
すると、nn は整数 kk を用いて n=2k+1n = 2k + 1 と表せる。
このとき、
n3+1=(2k+1)3+1=(8k3+12k2+6k+1)+1=8k3+12k2+6k+2=2(4k3+6k2+3k+1)n^3 + 1 = (2k + 1)^3 + 1 = (8k^3 + 12k^2 + 6k + 1) + 1 = 8k^3 + 12k^2 + 6k + 2 = 2(4k^3 + 6k^2 + 3k + 1)
4k3+6k2+3k+14k^3 + 6k^2 + 3k + 1 は整数なので、n3+1n^3 + 1 は2の倍数、すなわち偶数である。
したがって、nn が奇数ならば、n3+1n^3 + 1 は偶数である。これは対偶が真であることを示している。
対偶が真であるとき、元の命題も真である。

3. 最終的な答え

よって、「n3+1n^3 + 1 が奇数ならば、nn は偶数である」は証明された。

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