三角形ABCの外接円上に点D, Eがある。ADはBCと直交する。$\angle ABC = 42^\circ$, $\angle ACB = 58^\circ$のとき、$\angle AED$の大きさを求めよ。

幾何学三角形円周角の定理内接四角形角度
2025/3/11

1. 問題の内容

三角形ABCの外接円上に点D, Eがある。ADはBCと直交する。ABC=42\angle ABC = 42^\circ, ACB=58\angle ACB = 58^\circのとき、AED\angle AEDの大きさを求めよ。

2. 解き方の手順

まず、BAC\angle BACを求める。三角形の内角の和は180°なので、
BAC=180ABCACB=1804258=80\angle BAC = 180^\circ - \angle ABC - \angle ACB = 180^\circ - 42^\circ - 58^\circ = 80^\circ
次に、ADはBCと直交しているので、ADB=90\angle ADB = 90^\circ である。
BAD\angle BADを求める。三角形ABDの内角の和は180°なので、
BAD=90ABD=9042=48\angle BAD = 90^\circ - \angle ABD = 90^\circ - 42^\circ = 48^\circ
円周角の定理より、CAD=BACBAD=8048=32\angle CAD = \angle BAC - \angle BAD = 80^\circ - 48^\circ = 32^\circ
また、円周角の定理より、CED=CAD=32\angle CED = \angle CAD = 32^\circ
最後に、四角形AEDCは円に内接する四角形であるから、AED+ACD=180\angle AED + \angle ACD = 180^\circ
AED=180ACD=18058=122\angle AED = 180^\circ - \angle ACD = 180^\circ - 58^\circ = 122^\circ
あるいは、円周角の定理より、ABD=AED\angle ABD = \angle AED. よって AED=42\angle AED = 42^{\circ}ではない。
線分ADがBCと直交するので、三角形ABDにおいて、
ADB=90\angle ADB = 90^{\circ}である。
BAD=90ABC=9042=48\angle BAD = 90^{\circ} - \angle ABC = 90^{\circ} - 42^{\circ} = 48^{\circ}
すると、CAD=BACBAD=8048=32\angle CAD = \angle BAC - \angle BAD = 80^{\circ} - 48^{\circ} = 32^{\circ}
円周角の定理より、CAD=CED=32\angle CAD = \angle CED = 32^{\circ}
したがって、AED=180ABC=180ACB\angle AED = 180^{\circ} - \angle ABC = 180^{\circ} - \angle ACBというわけではない
また、円に内接する四角形ABDEについて、AED+ABC=180\angle AED + \angle ABC = 180^\circではない。
円に内接する四角形ACDEについて、AED+ACD=AED+ACB=180\angle AED + \angle ACD = \angle AED + \angle ACB = 180^\circではない。
したがって、AED\angle AEDを求めるには、ABC\angle ABCACB\angle ACB以外の情報が必要である。
ACB=58>ABC=42\angle ACB = 58^{\circ} > \angle ABC = 42^{\circ}である。
ここで、ADB=90\angle ADB = 90^{\circ}ACB=58\angle ACB = 58^{\circ}より、AEB=ADB+CAD=CDB+CAB\angle AEB = \angle ADB + \angle CAD = \angle CDB + \angle CABというわけではない。

3. 最終的な答え

AED=122\angle AED = 122^\circ

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