放物線 $y = x^2 - ax + a^2 - 3a$ が $x$ 軸と異なる2つの共有点を持つときの定数 $a$ の値の範囲と、その2つの共有点の $x$ 座標がともに正であるときの $a$ の値の範囲を求める問題です。

代数学二次関数二次方程式判別式解と係数の関係
2025/7/27

1. 問題の内容

放物線 y=x2ax+a23ay = x^2 - ax + a^2 - 3axx 軸と異なる2つの共有点を持つときの定数 aa の値の範囲と、その2つの共有点の xx 座標がともに正であるときの aa の値の範囲を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、y=x2ax+a23ay = x^2 - ax + a^2 - 3axx 軸と異なる2つの共有点を持つ条件を考えます。これは、判別式 DD が正であることと同値です。判別式 DD は、
D=(a)24(1)(a23a)=a24a2+12a=3a2+12aD = (-a)^2 - 4(1)(a^2 - 3a) = a^2 - 4a^2 + 12a = -3a^2 + 12a
D>0D > 0 であることから、3a2+12a>0-3a^2 + 12a > 0
3a(a4)>0-3a(a - 4) > 0
a(a4)<0a(a - 4) < 0
よって、0<a<40 < a < 4 が得られます。
次に、2つの共有点の xx 座標がともに正である条件を考えます。
f(x)=x2ax+a23af(x) = x^2 - ax + a^2 - 3a とおきます。
2つの解を α,β\alpha, \beta とすると、α>0\alpha > 0 かつ β>0\beta > 0 であることが必要です。
解と係数の関係より、
α+β=a>0\alpha + \beta = a > 0
αβ=a23a>0\alpha \beta = a^2 - 3a > 0
a(a3)>0a(a - 3) > 0
a<0a < 0 または a>3a > 3
また、f(0)=a23a>0f(0) = a^2 - 3a > 0も必要です。これは上に示した a(a3)>0a(a - 3) > 0 と同値です。
以上の条件、0<a<40 < a < 4, a>3a > 3 を満たす aa の範囲を考えると、3<a<43 < a < 4 となります。

3. 最終的な答え

放物線 y=x2ax+a23ay = x^2 - ax + a^2 - 3axx 軸と異なる2つの共有点をもつときの aa の範囲は 0<a<40 < a < 4 です。
また、その2つの共有点の xx 座標がともに正であるときの aa の範囲は 3<a<43 < a < 4 です。

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