与えられた関数の極限 $\lim_{x \to -\infty} (\sqrt{x^2+2x}+x)$ を求める問題です。

解析学極限関数の極限無理関数不定形
2025/7/27

1. 問題の内容

与えられた関数の極限 limx(x2+2x+x)\lim_{x \to -\infty} (\sqrt{x^2+2x}+x) を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、x2+2x+x\sqrt{x^2+2x} + x の形を変形することを考えます。xx \to -\infty なので、x<0x < 0 であることに注意して、x2=x=x\sqrt{x^2} = |x| = -x を用います。
x2+2x+x=(x2+2x+x)(x2+2xx)x2+2xx=(x2+2x)x2x2+2xx=2xx2+2xx\sqrt{x^2+2x} + x = \frac{(\sqrt{x^2+2x} + x)(\sqrt{x^2+2x} - x)}{\sqrt{x^2+2x} - x} = \frac{(x^2+2x)-x^2}{\sqrt{x^2+2x}-x} = \frac{2x}{\sqrt{x^2+2x}-x}
次に、分母と分子を xx で割ることを考えます。ただし、x<0x<0 なので、x=x2x = -\sqrt{x^2} を利用します。
2xx2+2xx=2xx2(1+2x)x=2xx21+2xx=2xx1+2xx=2xx1+2xx\frac{2x}{\sqrt{x^2+2x}-x} = \frac{2x}{\sqrt{x^2(1+\frac{2}{x})}-x} = \frac{2x}{\sqrt{x^2}\sqrt{1+\frac{2}{x}}-x} = \frac{2x}{|x|\sqrt{1+\frac{2}{x}}-x} = \frac{2x}{-x\sqrt{1+\frac{2}{x}}-x}
さらに分母分子を xx で割ると、
2xx1+2xx=21+2x1\frac{2x}{-x\sqrt{1+\frac{2}{x}}-x} = \frac{2}{-\sqrt{1+\frac{2}{x}}-1}
ここで、xx \to -\infty のとき、2x0\frac{2}{x} \to 0 なので、1+2x1+0=1\sqrt{1+\frac{2}{x}} \to \sqrt{1+0} = 1 となります。
したがって、
limx(x2+2x+x)=limx21+2x1=21+01=211=22=1\lim_{x \to -\infty} (\sqrt{x^2+2x}+x) = \lim_{x \to -\infty} \frac{2}{-\sqrt{1+\frac{2}{x}}-1} = \frac{2}{-\sqrt{1+0}-1} = \frac{2}{-1-1} = \frac{2}{-2} = -1

3. 最終的な答え

-1

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