2次方程式 ax2+bx+c=0 の判別式を D とし、D=b2−4ac とします。また、2つの解を α、β とします。 (1) 2つの解がともに負であるための条件は、以下の3つです。
- D>0 (異なる2つの実数解を持つ) - α+β<0 (解の和が負) - αβ>0 (解の積が正) (2) 2つの解が異符号であるための条件は、以下の1つです。
- αβ<0 (解の積が負) (3) 2つの解がともに1より大きいための条件は、以下の3つです。 f(x)=x2−2mx+m+6 とおく。 - D>0 (異なる2つの実数解を持つ) - (α−1)+(β−1)>0, つまり α+β>2 具体的な計算を行います。
与えられた2次方程式は x2−2mx+m+6=0 です。 D=(−2m)2−4(1)(m+6)=4m2−4m−24=4(m2−m−6)=4(m−3)(m+2) 解の和 α+β は、解と係数の関係より α+β=2m 解の積 αβ は、解と係数の関係より αβ=m+6 (1)
- D>0⇒4(m−3)(m+2)>0⇒m<−2 または m>3 - α+β<0⇒2m<0⇒m<0 - αβ>0⇒m+6>0⇒m>−6 上記の3つの条件を満たす m の範囲は、−6<m<−2 (2)
- αβ<0⇒m+6<0⇒m<−6 (3) f(x)=x2−2mx+m+6 - D>0⇒m<−2 または m>3 - α+β>2⇒2m>2⇒m>1 - f(1)=1−2m+m+6=7−m>0⇒m<7 上記の3つの条件を満たす m の範囲は、3<m<7